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裾野高で「さわやか」富田社長講演 高校生に挑戦と人とのつながり語る

「さわやか」の富田社長

「さわやか」の富田社長

 裾野高校(裾野市佐野)で6月2日、炭焼きレストラン「さわやか」を経営する「さわやか」(袋井市)の社長の富田玲さんを招いた講演会が開かれた。

富田社長の話を真剣に聞く生徒たち = 裾野高で「さわやか」富田社長講演 高校生に挑戦と人とのつながり語る

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 講演会には同校ビジネス系列3年の24人が参加。富田さんは「さわやかが大切にしたいこと」という演題で自身の高校時代の経験や、さわやかの経営理念、人とのつながりの大切さについて語った。

 富田さんは高校球児だった自身の経験を紹介。当時を振り返り、「成功するか失敗するかは自信と関係ない。ひたむきにチャレンジしたことが自信になる」と生徒たちに呼びかけた。

 現在、静岡県内で35店舗を展開する「さわやか」については、「ハンバーグを通して、人と人とのつながりや団らんを届ける会社」と説明。コロナ禍による全店休業や店舗火災など、数々の危機を経験したことにも触れ、「過去に起きた事実は変えられないが、その意味は変えられる」と語った。

 創業者の富田重之さんについても紹介。結核で長い闘病生活を送り、一時は自ら命を絶つことまで考えたが、人の優しさや家族の愛に支えられた経験が「さわやか」の原点になっているという。

 富田さんは「自然は人を差別しない。親の愛も見返りを求めない。その愛をレストランという形で伝えたいと思った」と創業理念を説明。看板商品の「げんこつハンバーグ」や「おにぎりハンバーグ」にも「家族の愛情や自然の恵みへの感謝が込められている」と話した。

 アメリカを一人旅した際、所持金を奪われ困窮していた時にレストランで受けた親切な接客体験も紹介。「レストランは英語で書くと『Restaurant』。『Restore』(元気を取り戻す)という意味にも通じる、元気になる場所、それがレストラン。この時の体験が今の経営の原点になっている」と振り返った。

 自身が店長時代にほぼ毎日来店していた大阪の2人組の女性のエピソードや、震災後、仮設住宅で生活していた福島の男の子が「さわやかのハンバーグを食べると勇気が出る」と言ったこと、生後すぐ亡くなった子どもの骨つぼを持参して来店した女性の話なども伝えた。

 質疑応答では、生徒からの「挑戦するのが怖い時はどうすればいいか」という質問に対し、「怖いのはみんな同じ。怖いから逃げたくなるが、実は逃げるから怖いのでは、とも思う。すごく大変だけど、一歩踏み出してぶつかってみた、その先の強くなった自分を思い描く。失敗は10年たてば忘れるし笑い話になる。挑戦した事実は一生の誇りになる」と答えた。

 同校3年の渡辺未来さんは「話の中のどの時間を切り取っても感動しかなかった。特に人とのつながりの大切さを学んだ。上に立つ人の人柄で店が変わるということも分かった。感動的な話ばかりで、涙をこらえるのが大変だった」と振り返る。

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