薬膳をベースにした焼き菓子とランチを提供する工房兼カフェ「茶蒔(さじ)」(御殿場市清後)が5月24日、御殿場市清後にオープンした。
同店の焼き菓子はオーガニック素材にこだわり、卵・乳製品・白砂糖やグルテンを使わないビーガン仕様のものを多くそろえる。薬膳や漢方の考え方を元に、「旬のものを食べ自然のリズムに沿うことを意識して作っている」という。
ランチメニューには、裾野市内の農家「おさださんち」のその日に採れた野菜を使ったキッシュプレート(スープ付き1,800円、スープ・デザート付き2,200円)を用意。畑の状況によって届く野菜が変わるため、メニューは週ごとに内容が異なる。予約制。
工房兼カフェとなる建物は築100年の納屋を再生したもの。内装には解体時に納屋から出た建材や譲り受けた品々を生かし、床には真砂土・消石灰・にがりの3つを混ぜ合わせた三和土(たたき)土間を施工した。田んぼの土や稲わら、燻炭(くんたん)など、この土地で手に入るものを取り入れ、「食べることと住まうことが同じ土地の恵みでつながっている」という考えを店づくりにも反映したという。
店主の福島伶さんは看護師として病院勤務や訪問看護に従事した後、妊娠・出産を機に食への関心を深め、薬膳を学んだ。「おやつの時間やお茶の時間を通じて、健康を考えるきっかけ、生活を見直すきっかけに、人と楽しく過ごす大切な時間にしてほしい」との思いから、「茶蒔」の屋号を掲げた。屋号には「お茶の時間の中でひとさじでも自分のための種をまく」という意味を込める。
福島さんは「暮らしにそっと取り入れられるよう、ビーガン、グルテンフリー、オーガニックの 素材を使ったおやつと飲み物を用意している。甘酒や豆乳、米粉、旬の野菜や果実など、体を整える素材を選び、優しい味わいに仕上げている。心と体が少し軽くなるような時間を届けられれば」と話す。
営業は日曜の11時~16時。ランチの予約は11時・12時・13時の各回4人まで受け付ける。