和三盆ブランド「腹黒事変(はらぐろじへん)」を展開するSIDEWAY(富士市宮下)が6月22日、道の駅富士川楽座(富士市岩淵)で「富士山和三盆」の販売を始めた。
腹黒事変は、「腹黒の人しか食べられない」をコンセプトに掲げる伝統菓子ブランド。和三盆を味わいながら、心の中にある否定的な感情(腹黒)を見つめ直し、手放すきっかけにしてもらう。商品は、「~したい」という願いを映す「鯛(タイ)」と、目標達成や頂上(ゴール)を映す「富士山(フジ)」の2種をラインアップ。
「富士山和三盆」は富士山の形をかたどった干菓子で、静岡県産の素材を生かした全4種があり、沼津産の戸田塩、富士産の煎茶、大吟醸の酒かす、富士宮産の茶炭を使う。味ごとに「しょっぱい人生」「渋い人生」「芳醇(ほうじゅん)な人生」「雑味のない人生」という人生の段階を重ね、その日の気分や「今の自分を映す鏡」として選ぶことができる。富士川楽座では、このうち大吟醸味と煎茶味の2種を販売(1個300円)。富士山が雲に隠れた日でも、「和三盆を空にかざせば手元が富士山になる」という楽しみ方も提案する。
同社腹黒事変を担当する北島順子さんは「目の前に広がる富士山も、見えない日の心や空も、全てがいとしい景色になりますように。この小さな和三盆が、あなたの心をふっと軽くする存在になれたらうれしい」と話す。
同ブランドは7月1日、富士山の山開きに合わせて「腹黒循環プロジェクト」を始動する。和三盆を味わう時間を通じて自分を見つめ直し、書き留めた「内観シート(本音)」を回収し、トイレットペーパーにアップサイクルする地域循環型のセルフケア体験。富士市内の協力店が「腹黒回収拠点」として参画する。富士川楽座では展望ラウンジ内に設けたQRコードからスマートフォンで送信するデジタル回収を実施。他拠点では手書きの内観シートをポストや投函箱で集めるアナログ回収にも対応する。集まったシートは、日本で初めてロール式トイレットペーパーを製造したとされる新橋製紙(依田橋町)の協力でトイレットペーパーに生まれ変わり、再び店頭に並び、最終的に水に流される。
今後はこの循環の取り組みを、和三盆のストーリーを入り口にした富士市内の名所や周辺店舗への周遊や、職場での感情の書き出しを通じた働く人のメンタルヘルスケアの場へと広げていくという。
北島さんは「心にたまった不要な感情をいつまでも握りしめずに、形を変えて手放していく。ものを循環させ、まちを巡らせる。訪れる人の心が整い、地域に新しい人の流れが生まれ、そして富士市を支えて働く方々の心も健やかになる。関わる人みんなが面白おかしく豊かになり、アップサイクルされていく。そんな『人の心が心地よく回り続ける循環』を、まずは地元の富士市からつくっていきたい」と意欲を見せる。
展望ラウンジの営業時間は8時~21時。商品はオンラインショップと富士木材キト暮ラスカ(下横割)でも扱う。