
長野県富士見町(町長:渡辺葉)は、町民だけでなく富士見町を訪れる観光客など、利用者登録をした人が誰でも利用できる新たな交通手段として、AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」の運行を2026年10月1日(木)から開始します。「のらざあ」は、電話やスマートフォンアプリで予約すると、AIが予約状況に応じて運行ルートを組み、複数の利用者が乗り合って移動する、バスとタクシーの間のようなサービスです。時刻表や固定ルートはなく、富士見町全域に250か所以上の停留所を設けています。また県境を越えて、山梨県北杜市の一部にも運行します。
背景
富士見町では、これまでデマンド交通「すずらん号」を運行してきました。一方で、利用者の減少や高齢化、運行日・時間・便数の制約、運転士不足など、地域交通を将来にわたって維持していくうえでの課題が顕在化していました。そこで富士見町では、令和5年度から定時定路線バスやデマンド交通の増便などの実証運行を行い、地域の移動ニーズを検証。その結果、通院や買い物など日常生活を支える交通手段として、予約に応じて運行するデマンド型交通の利便性をさらに高める必要性が見えてきました。こうした検証と地域公共交通会議等での協議を踏まえ、「すずらん号」をより便利で持続可能な移動サービスへと転換します。

運行を終了するデマンド交通「すずらん号」
富士見町「のらざあ」の特徴
運行エリアは富士見町全域に加え、山梨県北杜市の一部を含みます。富士見町と北杜市は県境を接していますが、住民の生活圏や観光客の移動は行政区域だけでは区切られません。これまでの「すずらん号」でも乗り入れていた場所に加え、新たに小淵沢駅や白州塩沢温泉フォッサ・マグナの湯も停留所に加わります。
町内には250か所以上の停留所を設置。富士見駅や町役場、富士見高原病院などの公共施設・医療機関のほか、スーパーマーケット、観光施設、道の駅、地区公民館など、町民の暮らしや観光に関わるさまざまな場所を結びます。
平日8時~8時30分は、町役場、富士見駅、富士見高原病院などの「まちなかエリア」と信濃境駅への予約に対応する「まちなか行き朝便」を設定。朝に集中する通院・通勤通学の需要に車両を集中させることで、限られた車両数でも地域の移動需要に対応します。
富士見町にはJR中央本線の富士見駅、すずらんの里駅、信濃境駅の3駅があり、町内には富士見パノラマリゾート、富士見高原リゾート、道の駅信州蔦木宿など、魅力的な観光地を有します。「のらざあ」は、鉄道で富士見町を訪れた後の町内移動や、観光施設間の移動などにも利用できます。町民の日常の移動を支えるだけでなく、富士見町を訪れる人の移動手段としても、新たな選択肢を提供します。
運行概要
今後の展望
富士見町では「誰もが、マイカーに頼らず、どこまでも自由に楽しく移動できるまち」を目指しています。「のらざあ」の導入は、その実現に向けた地域公共交通の取り組みの一つです。高齢者の通院や買い物だけでなく、子どもたちの移動、日常の外出、富士見町を訪れる観光客の移動など、さまざまな場面で利用できる交通として、地域の移動を支えていきます。
≪本件に関するお問い合わせ≫
富士見町 企画財政課 企画統計係
TEL : 0266-62-9332
FAX : 0266-62-4481
E-mail : kikakutoukei@town.fujimi.lg.jp