JR岩波駅近くにある「いわなみキッチン」（静岡県裾野市）が現在、「レコードナイト」を行っている。

　同施設は2018（平成30）年から、産業連携のプラットフォーム施設として一般社団法人「南富士山シティ」が借り受け事務局を設置。情報発信やイベントを行ってきた。

　同法人理事で「いわなみキッチン」の井口宏美さんは「本年度は市の予算がつかず撤退することになったためところ、敷地所有者から応援もあり、新しい運営方法を考えていた」と話す。

　施設活用法を模索していた井口さんの下には心配して訪れる施設のファンが井口さんにアドバイスや手伝いを申し出るなど、さまざまな支援があったという。

　井口さんは「今まで市内で、アンデス地方でも食されている穀物『キヌア』の普及活動や、キヌアビール企画・販売に携わってきた経験から飲食店を運営することに決めた」と話す。

　飲食店の正式オープンは7月を予定。6月中は毎週金曜に「レコードナイト」を行っている。

　6月3日から始まったイベントには、レコードを聴きながら思い思いの時間を過ごしている。

　井口さんは「今までキッチンという名前だったが、食事のできないキッチンだった。今後は食べ物のメニューを増やしつつ、人と人をつなげる施設へと成長していきたい」と話す。

　次回のレコードナイトは6月17日17時～。