第1回「富士山花火」が12月18日、富士山2合目にある遊園地「ぐりんぱ」(裾野市須山)で行われる。主催は打ち上げ花火の製造を行う「イケブン」(藤枝市)などで構成される「富士山花火実行委員会」で、打ち上げ数は約5000発。
花火の製作は、1904(明治37)年創業で、全国花火競技大会・大曲の花火第89回大会で静岡県の煙火業者で初めて内閣総理大臣賞を受賞したイケブンのほか、内閣総理大臣賞19回受賞の「野村花火工業」(茨城県)、四尺玉製造で知られコンサートなどの花火演出も手掛ける「片貝煙火工業」(新潟県)が担当する。6部構成で、コンピューターで音楽とシンクロさせて打ち上げる花火や、芸術性の高い花火など、さまざまな花火を見ることができるという。
遊園地の敷地内に限定約4500席を用意。好きな場所でシートを広げて花火を鑑賞することができる自由席と、リクライニングチェアや椅子を設置し、花火の迫力が間近で楽しめるエキサイティング鑑賞席、自家用車から花火を鑑賞するドライブインエリアを用意する。
イケブンの上田昇弘さんは「日の入りから暗くなるまでの富士山と、花火の打ち上がる情景が見どころ。コロナがまん延して数々のイベントや花火大会が中止になり、花火を見る機会が減ってしまった。雪化粧の富士山を背景に大輪の花火が開く、標高1200メートルの場所で打ち上げるなど、ほかに類を見ない大迫力の花火大会。コロナ禍でも花火を楽しめるイベントが立ち上がり始めていることを知ってもらい、足を運んでもらえたら」と話す。
開催時間は16時30分~18時。荒天中止。料金は自由席=大人8,000円、子ども5,000円、エキサイティング席=1万4,000円~、ドライブイン花火=3万円。