富士山の麓のスキー場「ふじてんスノーリゾート」（山梨県鳴沢村）は1月、イスラム教徒向けに礼拝所を設置したほか、「ノンポーク・ノンアルコール」の「ハラールフード」メニューの販売を開始した。

ふじてんスノーリゾート

　ムスリムをはじめとした訪日客へのおもてなしを強化するため、「メイドインジャパン・ハラール支援協議会」（港区）の支援監修の下、「ムスリム・ウェルカムふじてんスノーリゾート」と題して実施。

　同施設は、タイを中心としたFIT（個人旅行者）や外国人団体の来場増加に伴い、訪日外国人向けの取り組みとして、外国人ツアー専用ゲレンデの開設やiPadのアプリを使った翻訳サービスの導入、英語サインの整備などのサービスを強化してきた。インドネシアやマレーシアといった東南アジアからの訪日ムスリム（イスラム教徒）旅行客も増加しており、「食べるものがない」「礼拝する場所がない」などの問題を抱えていたという。

　提供する食事は、ハラール認証は取得していないが、「畜肉由来成分不使用＆アルコール成分不使用」のニチレイフーズのレトルト・タイプのフレンドリーダイニング製品（ノンアニマル）である「ベジタブルカレー」「ボロネーゼ風スパゲッティ」「マーボー皿」（以上900円）を提供。

　畜肉由来成分不使用のため、ムスリム以外にもベジタリアンの客にも対応する。事前予約の団体客には、ハラール認証取得済み弁当も用意するという。

　営業時間は8時30分～17時（土曜・日曜・休日は8時～）。ナイター営業時間は16時～22時。営業期間は4月初旬まで（ナイターは3月11日まで）。リフト料金（1日券）は、平日＝4,000円、土曜・日曜・休日＝4,500円。