富士総合運動公園（静岡県富士市大淵）に4月1日、富士市総合体育館「北里アリーナ富士」がオープンする。

　富士総合運動公園体育館の耐震強度不足により、新たな総合体育館の建設・事業化に向けて整備が進められていた同施設。富士市初のネーミングライツ事業としても注目され、ネーミングライツパートナーである北里コーポレーション（静岡県富士市柳島）の命名権によって、2030年までの5年間、「北里アリーナ富士」が施設の愛称となる。

　メインアリーナはバスケットボールコート3面分の広さを持ち、観覧席数は約3000席。サブアリーナやトレーニングルーム、スタジオ、ランニングコースのほか、会議室などを備え、内装材や建具には富士地域のブランド材「富士ヒノキ」などの地元産木材を使っているという。競技大会やイベント会場としてだけでなく、市民の一般利用や地域のスポーツ・文化活動の拠点となる多目的施設としての役割が期待される。

　オープニングイベントに、市スポーツ協会加盟の競技団体による開館記念試合・デモンストレーション（4月5日9時～18時）、日本初のプロなわとびプレーヤーの生山ヒジキさんやトランポリン日本代表選手の海野大透さんをゲストに迎えた市民参加型のスポーツフェス「FUJIわくわくスポーツフェスティバル」（4月6日10時～18時）を予定。プロバスケットボールB2リーグの最終戦「ベルテックス静岡VSバンビシャス奈良」（4月19日16 時試合開始、4月20日15 時試合開始）の開催も決まっている。

　富士市文化スポーツ課の平野真一さんは「当施設は市民スポーツの推進はもちろん、プロスポーツの興行やスポーツ合宿の誘致などにより、市内外から多くの人が集い交流し、富士市を元気にする拠点となるよう整備した。オープニングイベントにも、多くの人に来場いただき、スポーツを楽しんでいただくとともに、北里アリーナ富士の素晴らしさを体感してほしい」と呼びかける。

　施設の受付時間は8時30分～20時。第4木曜休館。