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富士山・トレイルコースを住民が整備 「気持ちよく走ってもらいたい」

整備活動の様子

整備活動の様子

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 トレイルレース「ウルトラトレイルマウントフジ」の開催を前に4月2日、ボランティアグループ「ENT(エント)」がコースの整備・清掃を行った。

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 2012(平成24)年から始まったウルトラトレイルマウントフジ。コースは山梨県・静岡県をまたいだ富士山周辺地域で、走行距離は100マイル(約160.9キロ)。日本を代表するトレイルマラソンの一つとして知られ、今年は3200人がレースに挑む。

 開催前最後の整備日のこの日は、「ENT(エント)」メンバーを中心に8人が参加。メンバーたちは当日レースが行われる敷地内の除草やゴミ拾いなどを行った。

 「エント」メンバーの原川均さんは「活動に参加したのは第1回が開催された翌年の2013(平成25)年から。コースを整備していく中で、不法投棄の廃棄物が多いのに気付き、定期的にゴミ拾いを行ったのがきっかけ。メンバーにトレイルラン経験者が多いのも、自ら楽しむコースの自然を保全したいという思いが強い」と話す。

 会名のエントは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」に登場する森の怪物から。原川さんは活動のやりがいについて、「コースを気持ちよくは知ってもらいたい、という思いが強い。同じ志を持つ仲間との、活動中の会話やコミュニケーションがやりがいにつながっている。今年もランナー全員が気持ちよく走ってもらえれば」と笑顔を見せる。

 同大会実行委員会共同代表の千葉達雄さんは「4年ぶりに国際レースとして過去最大規模で開催できるのも、ボランティアスタッフのおかげ。1年を通して1大会に1400人もの方々が協力してくれる、不可欠な存在」と話す。

 千葉さんは「大会期間の成功はもちろんだが、ボランティアスタッフの皆さんと環境保全を行い、環境的にも持続可能な取り組みとなる礎となる大会にしたい」と意気込む。

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