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富士宮市で花壇づくりコンクール参加者募集 花と緑あふれるまちづくりを推進

昨年の団体部門・一般の部最優秀賞 受賞者:芝川花そう会 長貫支部

昨年の団体部門・一般の部最優秀賞 受賞者:芝川花そう会 長貫支部

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 富士宮市は現在、「第31回花壇づくりコンクール」の参加者を募集している。

昨年の個人部門最優秀賞 受賞者:櫻井 和代さん

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 富士宮市域内の花壇、市民を対象に行われる同コンクール。1979(昭和54)年に発足した富士宮市緑化推進市民の会が主催する緑化に関する普及啓発事業の一つで地域における緑化意識の高揚と花と緑あふれる住みよい生活環境づくりを推進する目的で開催される。例年60の団体や個人が参加している。第1回は1991(平成3)年に開催した。

 審査の対象は団体部門と個人部門に分かれる。団体部門はさらに一般の部、企業の部、学校の部に分かれる。一般の部は町内会、婦人会、シニアクラブ、子ども会、花の会、職場や地域の愛好家グループなどが参加し、集会所、公園、広場、道路沿い、その他公共施設などを対象にする。企業の部は市内の企業が参加し、企業所有の敷地などで公道に面している場所を対象にする。学校の部は保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校などが参加し、園内や校内、その周辺などを対象にする。

 個人が参加する個人部門は公道から見える場所の花壇、コンテナ、プランター、つり鉢やオープンガーデンなどを対象にする。

 市は参加者に種子を無償配布する助成を行っている。参加申込書の記入欄から種子を選び希望数を書き込む。団体部門参加者は肥料などの助成も受けることができる。市ではコンクールへの参加の有無にかかわらず地域の花壇づくりに励む市民団体を支援する目的で「美しい花いっぱいのまちづくり市民活動補助金」制度を設けており年間最大10万円の補助金を交付している。コンクールの参加者のほとんどがこの補助制度を活用しているという。

 審査は「個々の花が持つ本来の美しさを、集合体としての組合せおよび地形・周囲の環境などを利用し、いかに全体としての美しさとして表現しているか」を基準に採点する。採点内容は「花の種類や色を生かした配色・配列がされ美しく見栄えがあるか」を20点、「花の形状や高低などを生かした効果的・立体的な植栽がされているか」を20点の計40点で評価される「花壇の設計デザイン・総合美」について、「花は良好な状態で生育・管理されているか」を25点、「除草や清掃など手入れ管理がされているか」を15点の計40点で評価される「花壇の維持管理」について、「周辺環境との調和や地域の街並みづくりに貢献しているか」を10点、「各々の諸条件(地理・気候・体制など)の中で、工夫や拘りが見られるか」を10点の計20点で評価される「地域まちづくりへの貢献・花壇づくりへの工夫や拘り」についてを、それぞれ評価する。

 賞は各部門から最優秀賞、優秀賞を一件ずつ、奨励賞は団体部門の一般の部では5件以内で、その他は3件以内で選出する。参加者が最も多い部門・部は最優秀賞のほかに富士宮市緑化推進市民の会会長賞を最優秀賞と同格で選出する。また、各賞には賞金や記念品を進呈する。

 最優秀賞を5年連続で受賞した花壇は殿堂入り花壇として認定している。これまでに富士宮花の会外神宮原支部、富士宮花の会小泉支部の2カ所の花壇が認定された。市花と緑と水の課の高橋正光さんは「両団体とも毎年素晴らしい花壇を作りあげ、道行く人々を楽しませるとともに、美しい街並みづくりに貢献して頂いている」と話す。

 高橋さんは「参加者には副賞が用意され、毎年上位入賞や表彰を励みに花壇づくりを楽しまれている方々が多くいる。花壇の大小や園芸の巧拙にかかわらず、初めての方でも気軽に参加して頂ける。多くの方々のご応募をお待ちしている」とも。

 参加申し込みは申込書に必要事項を記入し郵送、ファクス、メールで申し込む。申込書はウェブサイトからダウンロードできる。参加申し込みは1月29日まで。その後、種子などの助成が3月下旬に行われ、審査・結果発表を7月下旬~8月上旬に行う、表彰は10月中旬に開催する「第55回緑化祭花木市」で行う。

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