富士吉田市の市役所本庁舎で12月20日、リニューアルした壁画の除幕式が行われた。
リニューアルは、富士吉田市制70周年記念と、東京オリンピックで多くの来訪者を迎えた際に、日本だけでなく広く海外にも「世界遺産のまち富士吉田」をPRするために実施した。
デザインは、富士吉田の自然と歴史文化の魅力を凝縮し、市内各地の風景を織り込んだカラフルなデザインにした。かつて農作業の開始時期を知らせるものであった富士山の残雪でできる「農鳥」や、富士山が庚申の年に現れたという伝説から富士山の神仏の使いとされる「猿」も描かれている。
デザインを手掛けたのは、テキスタイルデザイナーとして、マリメッコやカンペールやユニクロなどのデザインを手掛け、国内の地域のブランディングでも活動する鈴木マサルさん。鈴木さんは2009(平成21)年から産学官連携「フジヤマテキスタイルプロジェクト」の監修を行っており、富士吉田とは長い関わりがある。
初代の壁画は、2013(平成25)年6月22日に富士山世界文化遺産登録決定に合わせてお披露目を行った。富士山の図柄とともに「世界遺産富士山」と大きく書かれたデザインで、「富士山のふもとのまち富士吉田」を日本全国に広くPRした。
富士吉田市は「壁画が新たな『富士山のふもとのまち富士吉田』のランドマークとなり、壁画を通して市民の皆さんがまちに誇りを持っていただければ幸い」とアピールしている。