プレスリリース

【山梨・萌木の村】「ナチュラルガーデンズMOEGI」が環境省の「自然共生サイト」(OECM)に認定!ー山梨県内に本社のある株式会社としては県内初認定ー

リリース発行企業:萌木の村株式会社

情報提供:

概要
萌木の村株式会社(代表取締役社長舩木上次、山梨県北杜市高根町清里3545)の「ナチュラルガーデンズMOEGI」が、2月27日、環境省が定める生物多様性保全に資する区域「自然共生サイト」(OECM)に認定されました。

令和6年度後期申請で全国75施設の一つとして認定されました。山梨県内では4例目の認定。北杜市では初認定、また、山梨県に本社のある株式会社としては県内初認定です。

ナチュラルガーデンズMOEGIは、ランドスケープデザイナー、ポール・スミザー氏監修のもと、約32,000平方メートル の「萌木の村」の敷地全体を、2012年より10年以上の歳月をかけて整備した庭です。完全無農薬・無化学肥料で管理する庭としては全国でも最大規模の面積を誇り、絶滅危惧種など希少な自生種を含む700種超えの植物を育てています。

「自然共生サイト」(OECM)とは、環境省が令和5年度から実施している「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」として国が認定する制度です。

国際社会が目標とする「ネイチャーポジティブ」(自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、 反転させること)の実現のため、陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する「30by30」目標を達成させるための取り組みとして「自然共生サイト」の認定が全国で推進されています。

この度の認定を受け、萌木の村株式会社は、「ナチュラルガーデンズMOEGI」の活動をより強く推進するとともに、その存在意義や価値を広報活動を通し広く周知し、北杜市、さらには八ヶ岳、山梨県、そして地球上の生物多様性の豊かさにより一層貢献していく所存です。

多様な生き物が共生する「自然の韻(うた)が聞こえる庭」を合言葉に、今後も活動してまいります。引き続き、ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。






?ナチュラルガーデンズMOEGI 公式HP https://naturalgardens-moegi.jp/
自然共生サイト評価のポイント
「ナチュラルガーデンズMOEGI」の自然共生サイトの認定にあたり、主に以下の点が評価されました。

●八ヶ岳地域の在来植物を組み込んで自然の理に適った美しい環境を創造することにより、年間50万人の利用者に自由な散策やガーデンガイドツアーなど環境教育事業を通じ生態系の豊かさや重要性を気づかせるとともに、美しい植栽による癒しの場やウォーキングなどのレクレーションの場の提供を行っている。また、在来種の栽培講座や種子販売等により地域生態系の保全や再生、希少な種の受入れによりその保護に貢献している。

●自然生態系に配慮し在来種の植栽や自生種の誘導、無化学肥料・無農薬での管理などを行い、多種の植物が良好に生育し、それにより誘導された多くの昆虫類等が確認されるなど、清里地域の生態系を復元している。ナチュラルガーデンズMOEGI内には、 ホテルや遊具施設なども点在し有数な観光地となっている。

●萌木の村は標高1,200mの高原リゾート「清里」にあり、年間来場者50万人を誇る。ナチュラルガーデンズMOEGIは萌木の村にとって重要な観光資源として来訪の目的になっている。ポール・スミザー氏やメンテナンススタッフによるガイドウオークも実施されていて、環境教育の教材的な意味も持っている。今後は学校教育の機会や企業研修の題材になっていくことが期待できる。

★上記の通り、大手企業や自治体の「保有林」や「植物園」などの認定が多くを占める中、全国から年間50万人が訪れるリゾート観光地における生物多様性への事業取り組みの事例は珍しく、より広く一般の方への訴求に寄与できる点も高く評価されたポイントの一つとなりました。
?認定後の活動方針について
別途定めている「ナチュラルガーデンズMOEGI 活動計画(2025-2030)」及び「ナチュラルガーデンズMOEGI モニタリング計画(2025-2030)」に沿って活動してまいります。

モニタリングの結果等を踏まえながら、2年に1回点検を行い、必要に応じて軌道修正や追加的に必要な作業の設定を行います。これに加え、5年に1回、今後5年間の活動計画の改定を行ってまいります。

●主な活動予定

1、総合ルートセンサス 
四季毎に定められた園路を同時刻に踏査し、目視や鳴き声等で確認された種(主に鳥類、昆虫類、両生・爬虫類)を記録する。

2、参加型モニタリング調査
・ガイドウォーク調査
専門家の指導による観察会を開催し、確認された種を記録する。
・フォトコンテスト調査
毎年開催している「#萌木の村フォトコンテスト」に生物部門を設け、応募写真の中の種を同定し記録する。

3、固定カメラによる定点調査
自動の固定カメラにより、静止画又は動画を記録する。

4、絶滅危惧種調査
絶滅危惧種を中心に、各種ごとに生育状況等を記録する。

5、夜行性動物調査
年一回程度、同日同時刻にコウモリ類等をバッドディテクターで判別できる種名等を記録する。また、夜行性の鳥類は鳴き声等で確認された種を記録する。
?専門家よりメッセージ
●【村山力さま(日本MAB(ユネスコ「人間と生物圏」)計画支援委員、山梨県立武田の杜保健休養林所長)より】

 ナチュラルガーデンズMOEGIは、元々原生的な自然生態系や希少な動植物の生息・生育地があった場所ではなく園芸植物が植えられた普通の庭や広場であったところを、所有者である萌木の村株式会社が卓越した植栽技術を持つ有限会社ガーデンルームスに委託し、優れたランドスケープデザイナーであるポール・スミザー氏が立案・計画し創造した、造園的で優れた自然環境を有する場(ナチュラルガーデン)です。

 自然共生サイト(OECM)は、民間が所有する豊かな自然環境を有する場所を認定し保護保全するなど、民間の取り組みを促す画期的な取り組みであり、今後は更に未利用地、荒廃地など生物多様性の価値が少ないところの価値を高める取り組みが必要とされると思います。

 その意味でナチュラルガーデンズMOEGIが創造された経緯、その中で養われた経験や技術は、今後の自然共生サイト(OECM)の模範となり、新たな認定地を後押しするものと思っております。
 
 また、何より優れた景観により年間50万人の来園者に癒しやレクリエーションの場を与え、自然の大切さの気づきを促す入り口的な場であり、また、現在、6月を中心に実施しているナチュラルガーデンマンスの様々な環境教育事業などにより、多くの方が自宅の庭や空き地に在来種の植栽を行うなど、身近な取り組みを促す普及啓発の場でもあります。

 更に希少種の保護では、オキナグサなどは保護・栽培方法が確立されるなど、優れた技術を持ったスタッフが常駐する「希少種の域外保全」の場としても期待されます。

 ネイチャーポジティブ(自然再興)を推し進め、生物多様性の劣化からの反転攻勢のため、ナチュラルガーデンズMOEGIは自然共生サイト認定後、更に大きな役割を果たすことができると考えています。
萌木の村株式会社とは

萌木の村株式会社

標高1,200m、八ヶ岳の大自然に抱かれた約10,000坪の敷地を有する複合観光施設。人と自然との共生をつづったアメリカの作家 ヘンリー・D・ソローの名著「ウォールデン 森の生活」に感銘を受け、1977年に萌木の村は誕生しました。

1971年 清里初の喫茶店「ROCK」に始まり、木々に囲まれたクラシックホテル、貴重な自動演奏楽器が集まるオルゴール博物館、森のメリーゴーラウンド、完全無農薬のナチュラルガーデンズMOEGIと、半世紀以上にわたり清里の観光と文化の1ページを担ってまいりました。

清里開拓の父 ポール・ラッシュ博士の精神が染み渡った、八ヶ岳本来の姿を色濃く残す場所。ポール・ラッシュ博士の言葉「Do your best and it must be first class(最善を尽くせ、しかも一流であれ)」を胸に、これからも清里から時代を切り拓いていきます。

【萌木の村公式HP】https://www.moeginomura.co.jp/
【ナチュラルガーデンズMOEGI公式HP】https://naturalgardens-moegi.jp/
【会社名】萌木の村株式会社(もえぎのむらかぶしきがいしゃ)
【住所】〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545番地
【設立】1977年12月12日
【代表者】代表取締役社長 舩木上次(ふなき・じょうじ)
【資本金】9,950万円

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