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富士市で「めぐる吉原映画祭」 旧吉原東映劇場、25年ぶりに一日限り復活

25年ぶりに復活する旧吉原東映劇場

25年ぶりに復活する旧吉原東映劇場

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 富士市吉原の旧吉原東映劇場、吉原商店街、妙祥寺で11月9日、「めぐる吉原映画祭」が開催される。

映画館復活掃除活動の様子

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 富士市内に常設の映画館がないことから、地域住民が映画に触れる機会を設けようと地元有志が企画した。沼津で昨年開催された「めぐる沼津映画祭」を参考に、上映環境の整備・イベントの準備を進めてきた。実行委員会は、映画館の復活に向けた活動に取り組む今屋敷正成さんや、「めぐる沼津映画祭」に携わった飯島充子さんを中心に組織。25年前に閉館した旧吉原東映劇場をメイン会場に、一日限定でスクリーンを復活する。

 事前に行った「映画館復活掃除活動」では、多くの市民ボランティアが旧吉原東映劇場に集まり、往時の映画館の姿を取り戻す清掃活動を行った。上映する映画を選ぶ推薦委員や、会場の準備・運営にも幅広い世代の市民ボランティアが参加し、「地域みんなでつくり上げる映画祭」を目指しているという。

 上映作品は、公募によって全国から寄せられたノンジャンル短編映画114作品の中から、推薦委員が選んだ15作品。3会場に作品を振り分け、吉原商店街会場Aでは、「お芝居は死ぬほどうまい」「ベジタブル・バスケット」「こたえあわせ」「横たわって眼を閉じる」「終わりなき世界を賭けるとき」「弁当」の6作品、妙祥寺では、「カミナンって、呼ぶな。」「mr.ミステイクのゴースト生活」「キラキラ星野すちゃぁ」「なれそめ」「密談長屋 Tenement of Secret Talk」「Dessert Night」の6作品を、それぞれ上映する。

 旧吉原東映劇場では、松竹映画プロデューサーの石塚慶生さんによるトークイベント「めぐる、つながる、映画の世界」で始まり、「息子さんのつくもさん」「吉原祇園太鼓セッションズ『ノワケ/宮太鼓』」「世界の始まり」の3作品を上映。トーク後には、上映作品の監督と映画ファン、スタッフとの交流を深める懇親会を行う。

 事務局を務める富士商工会議所の石川優太さんは「吉原商店街を舞台に、地域の魅力を『巡り』ながら楽しむ映画祭。一般作品から選ばれたショートフィルムを鑑賞しながら街を巡り、地元の店や文化に触れる特別な一日。映画×街×人がつながる、五感で味わうシネマイベントに、ぜひ参加いただければ」と呼びかける。

 開催時間は10時~18時(上映開始10時30分)。チケットは全会場通し券で、前売り=一般 2,000円・高校生以下1,500円、当日=同2,200円・同1,700円。前売り券は先着100枚で、規定数に達した場合、当日チケットの販売は行わない。

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