富士吉田市が9月11日、富士山吉田口登下山道(吉田ルート)の2024年登山者数を発表した。
毎年7月1日~9月10日に開放している吉田ルート。今年は、山梨県が弾丸登山・混雑対策を理由に、条例で吉田ルート五合目登山道にゲートを設置。山小屋宿泊予約者などを除き16時~翌3時に通行規制を行ったほか、登山者数が1日当たり4000人を超えた際は登下山道を閉鎖した。ゲートを通行する際は通行料2,000円を徴収した。
富士吉田市発表による今年7月1日~9月10日の吉田ルート登山者数は、13万2,9042904人で、昨年の16万449人と比べ17.2%減った。今年の登山者数は、2013年(平成25)年に富士山が世界文化遺産に登録されて以降、コロナ禍の影響と考えられる期間(2020年~2022年)を除き最少だった。
富士吉田市は、登山規制の影響を受けると想定される時間帯を17時~翌3時とし、前年の同じ時間帯と比べ分析した結果、夜間登山者数は6737人(全体の5.4%)で、前年の2万8233人(同18.5%)から76.1%減ったとし、「弾丸登山や混雑対策などに効果的な結果が得られたものと見込む」としている。また、21 時~24 時の登山者数は317人で、昨年度より 90.7%減少した。
登山者の外国人割合は、今年は42.4%で昨年より3.6%増加しているが、登山規制の影響を受ける外国人の登山者数は1416人で昨年から91%減った。
2017(平成29)年から富士吉田市が行っているヘルメットの無料貸し出しは、今年は2722個で、昨年から41個増えた。貸出率は2.05%で、昨年の1.67%より増えた。