展示会「里帰り展 裾野市内の遺跡出土品」が現在、裾野市生涯学習センター(裾野市深良)で行われている。
静岡県埋蔵文化財センターの巡回展。裾野市での開催は初めてになる。
新東名高速道路の建設時に先立ち行われた同市内の20カ所の発掘調査で見つかった63点の出土品を展示する。
出土品は、今から約3万4000年~2300年前の旧石器時代から縄文時代に使われていたとされる土器や石器などの遺物。同市最古の入ノ洞B遺跡出土の石器のほか、信州や伊豆諸島神津島から運ばれた黒曜石で作られた石器、関東地方や東海西部地域にルーツを持つ縄文土器などを展示する。
1月13日にはイベント「ミニ土偶づくり体験とギャラリートーク」を開催し、地元小学生10人とその保護者が参加。静岡県埋蔵文化財センターの職員が講師を務め、縄文時代の土偶作りを体験した。完成した作品を会場に展示している。
静岡県埋蔵文化財センターの岩本貴さんは「地元で発掘された出土品の『里帰り』をコンセプトにした巡回展。特に、裾野市最古の石器は必見。大昔の裾野に住んだ人々の交流関係を知る上でとても興味深い展示なので、多くの人に見てほしい」と話す。
開催時間は9時~21時。月曜休催。