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駒門パーキングエリア売店が51年の歴史に幕 最後の「ホットドッ君」800本販売も

最後の「ホットドッ君」を渡す田中店長

最後の「ホットドッ君」を渡す田中店長

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 東名高速道路上り駒門パーキングエリア内にある売店が10月10日、51年の歴史に幕を下ろした。

閉店の際に集まるファンたち

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 1961(昭和36)年に開設した駒門PAは、東京ICまでおよそ90キロの位置に存在し、東京へ向かう途中の休憩所としてにぎわった。施設内には富士山の伏流水をくみ取ることができる「駒門の水」があり、多くの利用者を集めた。

 今回閉鎖するのは売店と軽食ができる施設で、閉鎖の理由は施設の老朽化によるもの。閉鎖後取り壊され、今後はキッチンカーなどの運営を行う予定。トイレと駒門の水のサービスは引き続き提供する。

 店長の田中翔さんは「初めての店長経験がこの店だった。期間中はコロナ禍やトイレの改修工事などがあり、集客が半分ほどに落ち込むなど大変なこともあったが、どれもいい思い出だった」と振り返る。

 同店はアメリカンフランクフルトに焼き印を入れた「ホットドッ君」発祥の店として知られ、最終日にはおよそ800本を売り上げた。田中店長は「土日忙しい時でも200本程度の売り上げ。ファンが多く買い求めてくれて、改めてファンの存在を感じた」と話す。

 閉店となる19時30分には、田中店長を含めスタッフたちが店前に立ち、51年の感謝の気持ちを伝えた。閉店に際しておよそ50人が集まり、記念写真を撮影したり、店長に声援を送ったりした。SA・PA愛好家らで結成される「日本サぱ協会」の山形みらい組合長から田中店長にねぎらいの花束が贈られた。

 東京在住の30代男性は「愛知県が実家で幼い時から駒門にはよく来ていた。足柄や海老名にはないあたたかいサービスと懐かしい雰囲気があり好きだった。閉鎖は残念だが、最後に寄れていい思い出になった」と感想を話した。

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