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静岡の食品メーカーが缶詰新商品「富士宮焼きそば」販売へ 開発に1年半

「地元の人にも味わってほしい」と話す中村さん

「地元の人にも味わってほしい」と話す中村さん

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 「ホテイフーズコーポレーション」(静岡県静岡市)が8月1日、缶詰「富士宮焼きそば」の販売を始める。

缶詰「富士宮焼きそば」

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 1933(昭和8)年創業の同社は、缶詰商品を中心とする食品製造会社。1970(昭和45)年から販売している、国産鶏肉を炭火で焼き上げた「やきとり缶詰」シリーズは、年間約2000万個を販売し、2020年1月現在、累計販売数9億個を超える。

 缶詰「富士宮焼きそば」は、富士宮市のご当地グルメ「富士宮やきそば」を再現した商品。富士宮やきそばの特徴である太めでコシのある麺に、キャベツ、肉かす、イワシの削り粉「だし粉」を使う。

 同社商品企画課スタッフの中村安希さんは「焼きそばの缶詰商品は日本初では」と話す。

 同商品は缶詰にために開発したという小麦粉麺を使う。中村さんによると、富士宮やきそばの食感を缶詰で再現するため、麺の水分量や卵白の量などを調整し、試行錯誤を重ね、商品化までに約1年半を費やしたという。

 味付けには、ウスター、中濃、粉末3種のソースを組み合わせたオリジナルソースを使う。具材は定番のキャベツと肉かすで、本格的な富士宮やきそばを再現した。

 中村さんは「2020年の新型コロナウイルス感染症の影響で、巣ごもり需要・家庭での飲酒が台頭し、当社の業績もアップした。一方で地域の観光や産業は後退していく中、静岡の企業として地元の味を全国の愛好者にも楽しんでもらいたいという思いから、地元コラボ商品を開発するに至った」と明かす。

 初年度の目標販売個数は7万2000個を予定する。中村さんは「地元静岡のご当地グルメとして観光客だけでなく、地元の人にも味わってほしい」と呼びかける。

 価格は110グラム入り=540円。静岡県内のサービスエリアや道の駅、土産店、ECサイトなどで販売する。

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