富士宮市にあるインド文化芸術専門のスタジオstudio SALANGAI(静岡県富士宮市山宮)で11月29日、「サランガイ インドフェスティバル」が開催される。
主催のインド舞踊の会サランガイは舞踊家の平林千亜紀さんが2000(平成12)年に設立した南インド古典舞踊「バラタナティヤム」の教室。今年は同会の設立20周年に当たり、自スタジオもオープンするなど節目の年から同フェスティバルを企画した。
会場はパフォーマーがさまざまなステージを披露するステージ、インドの文化芸術を体験するインドブース、富士宮の食を集めたはらぺこブースに分かれる。
ステージでは10時にオープニングセレモニーが始まり、10時30分には主催のインド舞踊の会サランガイから3人の生徒が南インド古典舞踊バラタナティヤムを披露する。12時からはNHK Eテレの番組「ムジカピッコリーノ」にも出演した北インドの打楽器「タブラ」の奏者・森山繁さんがタブラの演奏を披露、富士宮でコンサートをするのは初だという。
12時30分からは富士宮市在住のベリーダンサー植松由美さん率いるグループ「SHAPLA」がベリーダンスを披露する。13時30分からは富士宮市でピアノ講師をしている8人がエレクトーンや鍵盤ハーモニカ、アコーディオンなどの鍵盤楽器を演奏するグループ「ミュール」が演奏を披露する。14時30分からはクロワッサンサーカスの団員トムさん、花火さんが綱渡りやバランスパフォーマンス、ポールダンス、バランスアクトなどを独自の世界観で表現するユニット「叶結(カナウノット)」がサーカスパフォーマンスを披露する。
コロナウイルス感染症対策で特に人気のあるインド舞踊、タブラコンサートは事前予約の整理券を配布する。それ以外の屋内ステージは席数を減らして対応する。野外のサーカスパフォーマンスでは密にならないように協力を呼び掛ける。
インドブースではターバン体験やサリー体験、タブラ体験を展開するほか、植物ヘナをペースト状にしたものを使い手足に柄を描く「メヘンディ」を施術する「askstudio」や、カレーに使うスパイスやインドビックルなどインド食材を販売する「アンミッカル」も出店する。
はらぺこブースでは、にじます料理の「白糸滝養魚場」、スパイスカレーの「龍と風呂敷」、富士宮焼きそばの「じねん坊」、駄菓子や綿菓子、射的などの「りぼん」が出店する。
平林さんは「インドの古典芸能を知るちょっとかしこまったプログラムと、インドをちょっと旅したような気分になれる体験ブース、さらにいつも見慣れたおなじみの味が並ぶ食のブースと一日中遊べる企画になっている」とイベントの魅力を話す。「インド古典芸能はちょっと敷居が高いイメージがあるかもしれない。このイベントを通じて実はとっても身近で楽しいものだと知ってほしい。ご家族でぜひお越しを」とも。
開催時間は10時~16時。入場無料。新型コロナウイルス感染症対策のため、飲食スペースでの不特定多数が使う共用テーブル・椅子の設置を見合わせており、来場者各自でのレジャーイスなどの用意を呼び掛ける。