富士急行は現在、富士急行線2日間乗り放題券と、うどん引換券がセットになった「吉田のうどんきっぷ」を販売している。
「吉田のうどんきっぷ」は、山梨県や富士急行線沿線および周辺市町村と関係機関で構成される「富士急行線沿線活性化促進協議会」が協力し、2017(平成29)年から毎年恒例で発売。沿線に訪れた観光客などに富士急行線への理解を深めてもらうほか、電車に親しみ楽しんでもらうことを目的にしている。
「吉田のうどん」は、主に山梨県富士吉田市を含む郡内(ぐんない)地方で食べられている郷土料理。つゆは、しょうゆとみそブレンドのつゆが主流。みそベース、しょうゆベースの店もあるなど、それぞれの店で異なるつゆの味が楽しめるのが特長。
麺は、コシの強いねじれ麺でほとんどの店が自家製。具はキャベツが定番で、肉、ニンジン、ネギ、油揚げなどを付け合わせ、肉は馬肉を使うことが多い。ゴマ、さんしょう、唐辛子などで作る薬味「すりだね」は、店により味がさまざまだという。
「吉田のうどんきっぷ」が使える店舗は、富士山駅最寄り「ふじや」、富士山駅ビルQ-STA地下1階「とがわ」、月江寺駅最寄り「桜井うどん」、下吉田駅最寄り「新倉屋」、寿駅最寄り「くれちうどん」。
「吉田のうどんきっぷ」は富士急行線が2日間乗り放題になるフリーきっぷのため、富士急行線沿線の代表的な観光地である新倉山浅間公園(忠霊塔)、北口本宮冨士浅間神社、富士急ハイランド、河口湖の富士山パノラマロープウェイなども楽しめる。
指定のうどん以外は、450円分のクーポンとして使うこともできる。吉田のうどんきっぷ購入者は河口湖駅前駐車場が1枚につき1回無料で利用できる。
価格は、大人=2,500円、子ども=1,500円。発売場所は大月駅、富士山駅、河口湖駅など富士急行線の有人駅。来年3月31日まで。