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東富士五湖道路全線開通30周年 経済波及効果は30年で5,900億円

30周年記念ロゴマーク

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 山梨県富士吉田市新西原から静岡県駿東郡小山町須走を結ぶ東富士五湖道路が3月29日、全線開通30周年を迎えた。

東富士五湖道路路線図

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 1989年3月29日に山中湖IC~須走IC間が開通し、全線開通となった同道路。沿線に整備されている国道138号線の交通を分担しており、交通容量に対する交通量が1988(昭和63)年には1.95倍であったものが2015年には1.05倍(全国道路・街路交通情勢調査)となり、混雑緩和に寄与してきた。また、全線開通により、御殿場市から富士河口湖町までの所要時間が約58分から約34分になり、約4割短縮された。定時性・速達性が向上し、高速バスは現在1日に14往復の運行がある。

 同道路の整備により、沿線に新たな企業が立地し、沿線市町村の製造品出荷額が1986(昭和61)年の2,620億円から2016年には5,077億円(経済センサス)に上昇。沿線市町村の従業者数が1986年の1万170人から2016年には1万2700人(経済センサス)に増加し、雇用の創出にも寄与。NEXCO中日本では東富士五湖道路の経済波及効果を1年当たり約200億円としており、全線開通から30年間で5,900億円に上るとしている。

 30周年記念キャンペーンとして沿線の観光施設と連携し、施設入場券等と高速道路周遊パスをセットにしたドライブプランを販売。「富士河口湖レジャー共通券ドライブプラン」と「河口湖オルゴールの森ドライブプラン」の2種類(9月30日まで)。4月27日には富士急ハイランド内に特設ステージを設置し、東富士五湖道路が担ってきた役割や沿線の観光情報などを発信するラジオ公開生放送(13時~16時)も行う。

 NEXCO中日本は「東富士五湖道路には今後、新東名、東名への延伸や全線4車線化により交通機能が強化されることへの期待や、富士山噴火や南海トラフ巨大地震等の大規模災害の発生が懸念される中、災害時においては避難路や救急搬送路など、命の道としての役割を期待する声がある」としている。

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