富士吉田市は9月11日、富士山吉田口登山道の本年度(7月1日~9月10日)登山者数を発表した。
同登山道からの登山者数は19万6674人で、前年比88%。登山者数が減少した要因として、天候が不安定な日と週末が重なったことや、スバルラインの通行止めが行われたことが考えられるという。
混雑緩和の働き掛けや登山者数が昨年度に比べ減少したこともあり、1日の登山者数が5000人以上だった日は昨年度の11日間に対し、本年度は8日間と昨年度より減少した。
山小屋などで十分な休息を取らずに夜通しで一気に富士山頂上を目指す「弾丸登山」の、6合目登山者全体に対する割合は、開山期間全体で7.15%(1万4067人)で、昨年度の6.99%より微増。要因は、弾丸登山者の減少率よりも全登山者数の減少率が大きいことが大きいと考えられるという。一昨年の7.78%から減少していることから、登山者における弾丸登山に対する意識が広まってきていると考えられるという。
昨年度より実施しているヘルメット着用の啓発活動の一環であるヘルメットの無料貸出は、貸出個数2166個(1日平均30.1個)で、昨年度の316個(同4.4個)より大幅な増加となった。富士吉田市は、今後も継続して安心・安全な富士登山のため、啓発・指導に取り組んでいくという。