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小山町で「静岡県ほたるサミット」 台風被害で壊滅したホタル取り戻し

静岡県小山町では、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、クロマドボタルが棲息する。

静岡県小山町では、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、クロマドボタルが棲息する。

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 小山町総合文化会館(静岡県小山町)金太郎ホールで6月21日、「静岡県ほたるサミット2015」が開催される。主催は、小山町とほたるサミット実行委員会。

昨年開催した「静岡県ほたるサミット」伊豆大会の様子

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 「自然環境の保全と観光の融和」をテーマに、静岡県東部の20市町をリレーしながら開催する同サミット。大会の発起人で実行委員長の下田城二さんが「沼津ホタル保護研究会」を行っており、全国の大会に参加するなど活動する中で、静岡でもやりたいと始まった。今年で2回目の開催となる。

 小山町で見られるホタルは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタル、クロマドボタルの4種類。ホタルの生息する所からは富士山が見える場所もあるという。

 大会では、日本大学生物資源科学部准教授の笹田勝寛さんによる基調講演「ホタルの生息環境と生物環境工学」、小山町農林課課長の前田修さんによる研究発表「多自然型工法によるホタル水路への挑戦」のほか、パネルディスカッションやパネル展示などを行う。

 サミット会場西側の「ホタルの里」や、イベント会場の「湯船公民館」周辺ではホタルの鑑賞もできるほか、湯船公民館で「湯船あじさい祭り」も同時開催。舞台行事を行うほか、模擬店も出店する。

 小山町生涯学習課の金子さんは「小山町は2010年に台風災害があり、ホタルが壊滅状態になってしまった。2012年からホタルを取り戻す活動を行い、やっと皆さんにお披露目できるようになった。ぜひ見て、楽しんでいただきたい」と呼び掛ける。

 ホタル観賞時の注意点として、「ホタルを捕まえないようにしてほしい。網などを持ち込む人もいるが、次の年の繁殖に影響がある。また、暗いので足元に注意していただきたい。写真撮影をする際のフラッシュは控えてほしい」とも。

 開催時間は13時30分~17時。「湯船あじさい祭り」は13時15分~20時30分。参加無料。ホタルは今週いっぱい鑑賞できる。

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