山中湖で現在、コブハクチョウのふ化シーズンを迎えている。
今年確認されたコブハクチョウのひなは4羽。そのほか10個の卵が確認されており、これからふ化する予定という。現在、コブハクチョウの親子が見られる可能性が高いのは、山中湖の西岸から北岸にかけての一帯。
同湖に白鳥がすむようになったのは1968(昭和43)年7月から。当時、山口県宇部市の市営常磐公園からコブハクチョウのつがい2組、コクチョウのつがい1組を購入したのが始まり。その後、村民などによって保護されてきた。
コブハクチョウは、すみ着いたところからは飛んでいかず「夫婦仲良く」暮らす。4月中旬から巣作りを始め、5~6個の卵を産み、約40日でひなになる。
同村観光課の佐藤さんは「人の匂いがひなに付くと、親がひな鳥を育てなくなるので触らないように注意してほしい。遠くから見て楽しんでいただければ」と呼び掛ける。