
ボランティア団体「猫倶楽部」が7月20日、保護猫の譲渡会を「ホテルライクな暮らしのモデルハウス」(静岡県富士市森島)で開催する。
富士市・富士宮市を中心に野良猫の保護・譲渡活動を行う同団体。2005(平成17)年に生後5日の子猫4匹を保護したことから活動が始まり、SNSや定期的な譲渡会を通じて、命をつなぐ手段として「保護猫を迎える」という選択肢があることを市民に伝え続けている。同イベントは、住宅のモデルハウスという実際の暮らしをイメージしやすい空間で行い、「迎え主」を待つ猫と希望者が触れ合う機会を提供。猫との生活をより具体的に想像できる場にしている。
猫倶楽部代表のわたなべもとみさんは「さまざまな理由で保護された猫たちに安心できる家、新しい家族を探してあげたい。みんな幸せになるために生まれてきたのだから。来場の皆さまと猫たちにとって、すてきな出合いがある一日になれば。ぜひかわいい猫に会いに来てもらえれば」と呼びかける。
会場は、住宅メーカーのアフターホーム(静岡県富士市浅間上町)が手がけるモデルハウス。同社は富士市SDGsプラットフォームのプロジェクトとして、「人と猫の共生を目指すプロジェクト」を立ち上げ、猫に特化した住宅モデルハウスの展示や保護猫譲渡会を定期的に開いている。保護猫を取り巻く環境の改善と活動への認知、保護猫譲渡の拡大を目指しているという。
当日は、チャリティー企画として「猫のダンボールハウス」を販売。「紙のまち」として知られる富士市の強みを生かし、地元の段ボール加工会社と協力して開発したもので、組み立て式で安全性にも配慮した加工も施す。価格は500円。売り上げは保護猫活動団体へ寄付する。
アフターホームの勝間田晋也さんと依田加代子さんは「かわいい猫たちとの出合いはもちろん、猫と快適に暮らすためのヒントを見つける機会になれば考え譲渡会を企画した。当日はモデルハウスを開放し、猫と暮らす家の施工例やペット対応の床材・クロスのサンプルも展示する。猫たちの『おうち』と皆さまの『おうち』を一緒に考える一日にしてもらえれば」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~15時。入場無料