ニューイヤー・コンサート「ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団~ヨハン・シュトラウス2世 生誕200年記念 特別プログラム~」が1月7日、富士市文化会館(静岡県富士市蓼原町)ロゼシアターで開催される。主催は「サントリーホール」(東京都港区)、共催「公益財団法人富士市文化振興財団」(富士市蓼原町)。
オペレッタの殿堂として知られるオーケストラ「ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団」。1917年に設立され、1993(平成5)年11月には、同施設開館の際のこけら落とし公演を務めている。1994(平成6)年以来、サントリーホールが「ニューイヤー・コンサート」として継続的に招聘(しょうへい)している。
同公演はウインナ・ワルツやポルカを中心としたプログラムで、今回は2025年に生誕200年を迎えるワルツ王ヨハン・シュトラウス2世にちなんだ特別プログラムとして、オペレッタ「こうもり」、ワルツ「春の声」「美しく青きドナウ」「皇帝円舞曲」などを演奏する。
出演は、ソプラノ歌手のシピーウェ・マッケンジーさん、テノール歌手のズザボル・ブリックナーさんのほか、バレエ・アンサンブルSOVOPウィーンも加わり、指揮はアレクサンダー・ジョエルさんが担当。同楽団で第1バイオリンの副首席奏者を務めている富士市出身のバイオリニスト・中村真紀子さんが、日本ツアーの楽団員として出演する。
中村さんは2005(平成17)年に同楽団に入団。ウィーンでは、午前中に練習やリハーサルを行い、午後は休みで19時から公演を行うという生活を送っているという。
中村さんは「私が富士市出身なので、楽団やサントリーホールといつか富士市公演ができたらいいと話をしていたところ、実現に至った。ロゼシアターは音の響きが良く、弾けば弾くほどうまくなった気分にさせてくれるホール。楽団員も食事や富士山を楽しみにしている。今回の公演では歌手やダンサーも交えて、新年にふさわしい、華やかでわくわくするコンサートになる。ウィーンらしさあふれたフォルクスオーパーの十八番のラインアップをお届けする」と話す。
富士市文化振興財団の渡井理恵さんは「ウィーンで愛されるフォルクスオーパー交響楽団が、『ウィーンの太陽』ともいわれるヨハン・シュトラウス2世の生誕記念として行う特別プログラム。富士市出身の中村さんが楽団員としてステージに上がる貴重な機会。新年にふさわしい、楽しく軽やかな『華やかさ』が魅力。伝統ある正統オーケストラによる楽しいコンサートを聴きに足を運んでもらえたら」と呼びかける。
19時開演。料金は、S席=1万2,000円、A席=1万円、B席=8,000円(全席指定、未就学児入場不可)。