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富士市で田子の浦しらす「釜揚げしらす」が地理的表示保護制度に追加登録

田子の浦漁業協同組合から富士市市長への報告の様子

田子の浦漁業協同組合から富士市市長への報告の様子

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 富士市は4月、地理的表示(GI)保護制度に登録されている「田子の浦しらす」のうち「釜揚げしらす」が追加登録されたことを発表した。

「田子の浦しらす」の「釜揚げしらす」

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 地理的表示(GI)保護制度は地域で長年培われた生産方法や、気候・風土などの特製により、高い品質と評価を獲得するに至った産品の名称を知的財産として登録し、国が保護する制度。「田子の浦しらす」は2017(平成29)年6月に36番目の産品として「生しらす」が登録されていた。

 「田子の浦しらす」の「釜揚げしらす」は鮮度の良い田子の浦生しらすを氷を効かせた状態で運びすぐに釜揚げすることで鮮度のいい証拠でもある「し」の字にしらすがゆで上がる。生しらすは小さくて傷みやすく、取れたその日の夕方までには食べてもらうことを推奨しているほど食べることができる時間が短く、実際に田子の浦しらすが食卓に上る時の多くは釜揚げしらすになった状態だという。

 田子の浦漁業協同組合(富士市前田)の古江奈津子さんは「一番なじみの深い『釜揚げしらす』もおいしさでは定評があり、ぜひ『生しらす』に続きGI登録していただきたく申請した」と話す。

 古江さんは「釜揚げしらすはふっくらとしてそれでいて一匹一匹を感じることができ、しらす本来の味を味わえる。鮮度にこだわり生で食べたら最高においしい田子の浦しらすは釜揚げしらすにしても本当においしい。GI追加登録されたことでより多くの皆さまに食べていただき、田子の浦しらすのおいしさを味わっていただければ」とも。

 田子の浦漁業協同組合から西に続く街道沿いに「富士山しらす街道」があり、「田子の浦しらす」を販売している。

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