富士急行(山梨県富士吉田市)は6月、富士急行線開業90周年記念車両の運行を開始した。
市松柄とグラデーションの和モダンを基調に富士山を金色で表現した同車両。床やつり革など車内随所に木を使い、カーテンとシートの布地に富士山柄をあしらったオリジナルデザインを使っている。
富士急行線は1929(昭和4)年6月19日に大月駅~富士吉田駅(現富士山駅)間の23.3キロメートルが開業し、今年90周年を迎えた。富士急行線開業90周年記念企画として「富士山の展望が素晴らしい36の山」をハイキングで巡るイベント「富嶽(ふがく)三十六景ハイキング」も開催している。
富士急行は「車内には大型のキャリーケースを収納できる荷物棚を富士急行線では初めて設置した。富士山エリアの観光に訪れる方々のさらなる利便性向上を図っている」としている。
車両形式は6000系。大月駅~河口湖駅間を運行。1日に平均2往復。運行を記念した「富士急行線開業90周年車両運行開始記念入場券」(300円)も販売する。