山梨県富士河口湖町「富士山世界遺産センター」で現在、企画展「探訪 富士山巡礼路」が行われている。
富士山の世界遺産としての価値を国内外に分かりやすく伝え、保全活動や調査研究の拠点であり観光振興にも寄与する施設として、昨年6月にオープンした同館。
企画展では、富士山麓の遺跡から発見された古代の道の実物展示や、吉田口登山道を描いた最古の版木の展示などを通して富士山信仰文化の広がりを紹介する。
主な展示品は、「鯉ノ水遺跡 道路遺構」、土師(はじ)器・銭貨などの出土品、「八葉九尊図 版木」「冨士山八葉九尊図 版木」など。
関連イベントとして1月21日、「第6回世界遺産富士山講座『参詣路と巡拝路』」を開催。 2月18日には富士河口湖町中央公民館で、「山梨2県富士山総合学術調査研究シンポジウム『富士山と熊野三山-世界遺産となった山岳信仰の霊場-』」も予定する。
同館の調査研究スタッフは「神仏が住むと伝わる世界を目指して富士山へと参詣に訪れた人々が歩んだいにしえの巡礼路。発見された古代の道の展示をはじめ、道を通して見えてくる富士山文化の広がりを紹介する」とアピールする。
開催時間は8時30~17時。観覧料は、一般=420円、大学生=210円、高校生以下無料。2月27日まで。