山梨県限定の「地域限定特例通訳案内士」を養成する研修の受講生募集が5月20日、始まった。県から事業委託を受けたのは近畿日本ツーリスト(東京都千代田区)。
「通訳案内士」は外国人観光客に対して通訳や観光案内を行って報酬を得ることができる職業で、国家試験に合格する必要がある。今回募集する「地域限定特例通訳案内士」は、通訳案内士とは異なるもので、国家試験を受けることなく県が実施する研修を終了後、口述試験に合格し、県の登録を受けることで、県内にて有償で通訳案内業務を行うことができる。
研修は、山梨県が昨年11月に「富士の国やまなし通訳ガイド特区」の認定を受けたことを受け実施する。募集する言語は英語・タイ語・中国語の3カ国語。募集人員は各言語40人程度。研修会場は山梨県立大学飯田キャンパス(山梨県甲府市)。7月~9月の3カ月間、語学・ホスピタリティ・ガイドスキル・観光資源・旅程管理・救命救急・現場実習の研修を行う。
特設ホームページでは「語学や経験・知識を生かして、『富士の国やまなし』ですてきな演出をしてほしい。積極的な応募をお待ちしている」と呼び掛けている。
募集期間は6月30日まで。研修受講料は1万円。