
富士市が2月、2024年度版「富士山観測の記録」を公開した。
1990(平成2)年から富士山が見えた日の記録を一般公開している同市。毎日8時、12時、16時の3回、市庁舎8階から目視と定点カメラで富士山を観察している。
記録は「全体が見えた」「一部が見えた」「全く見えない」の3つに分類。2024年度の富士山の全体が見えた日数は、一日のうち最も見える確率が高い8時の観測では年間150日(前年比4日減)で、「全体が見えた」と「一部が見えた」を合わせた日数は年間248日(前年比4日増)だった。
2024年度の「全体が見えた」日が多い月は、12月の27日間、1月の23日間、3月の15日間の順。反対に一番少ない月は、8月の4日間だった。
市によると、これまでの記録から、富士山の見える日数が多いのは秋から春で、見える日数の少ないのは夏という。富士山の見える日数が多いのは11月~2月、見える日数が少ないのは6月~8月、春がすみのかかりやすい3月~5月と台風シーズンの9月も見える割合が低いという。
「全体が見えた割合が高いのは8時で、午後になるに従い見えにくくなる傾向がある」とも。2024年度に8時、12時、16時の3回の観測時刻全てで全体が見えた日は61日、全く見えなかった日は75日だった。