プレスリリース

中村キース・ヘリング美術館 戦後80年の夏、平和を描くキース・ヘリングの想いを伝える特別企画を開催

リリース発行企業:株式会社アルテミス

情報提供:

 戦後80年の節目の夏、中村キース・ヘリング美術館(山梨県・小淵沢)では、キース・ヘリングが広島に捧げた作品や活動を通して平和と自由について考える特別企画を実施します。
 ヘリングが1988年に広島のために制作した3点のポスターを月替わりで展示するほか、ヘリングの広島訪問の記録をもとに制作した映像「キース・ヘリングが見た広島」の上映、8月の3日間限定で15歳以下の来館者を対象にワークブック『キース・ヘリングと平和を描こう』を無料配布を行います。さらに10月には親子読書地域文庫全国連絡会にてワークブックを題材としたトークイベントを実施。ヘリングの活動や平和へのメッセージを通して、未来を担う世代とともに、戦争と平和について考えるプログラムを展開します。

1. 「HIROSHIMA ’88」のためのポスター展示と映像上映

 1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト、キース・ヘリング(1958-1990)は、1988年に行われた原爆養護ホーム建設のためのチャリティコンサート「HIROSHIMA ’88」のメインビジュアルを手がけたことを機に広島を訪れました。当館では、ヘリングがこのコンサートのために制作した3種類のポスターを、7月・8月・9月と月替わりで展示いたします。
 あわせて、広島訪問の記録や背景を紹介する映像「キース・ヘリングが見た広島」を館内の「オープンスペース」(入館料無料)にて上映。アーティストとして、また一人の人間としてヘリングが広島と向き合った姿を、当館の調査に基づき制作された資料映像でご覧いただけます。


【7月展示】「HIROSHIMA ’88」のためのポスター、1988年

【8月展示】「HIROSHIMA ’88」のためのポスター、1988年

【9月展示】「HIROSHIMA ’88」のためのポスター、1988年

Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation


2.3日間限定で子どもたちにワークブックを無料配布

 当館では、2024年に開催した企画展「Keith Haring: Into 2025 誰がそれをのぞむのか」の展示内容をふまえ平和と自由について考える子ども向けワークブック『キース・ヘリングと平和を描こう』を刊行いたしました。
 本書は、1980年代の反戦・反核デモへの参加した際の作品や、広島への訪問、世界各地の子どもたちとの共同制作などを通じて、平和や自由のメッセージを発信し続けたキース・ヘリングの活動を子どもたちにもわかりやすく伝える内容です。自由にかき込めるレイアウトや画用紙を採用し、「見て」「調べて」「考えて」「描く」という学びと表現のサイクルを通じて、アーティストの思想や社会との関わりを体感的に理解を深めることができる構成です。
 本企画では、8月6日(火/広島原爆の日)、9日(金/長崎原爆の日)、15日(木/終戦記念日)の3日間限定で、このワークブックを15歳以下の来館者に無料配布。未来を担う世代が、アートを通して戦争と平和について主体的に考える機会の一助となるよう、本取り組みを実施いたします。

ワークブック『キース・ヘリングと平和をえがこう』Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation

3. 親子読書地域文庫全国連絡会にてトークイベント実施

 親子読書地域文庫全国連絡会第25回全国交流集会分科会にて、当館学芸員によるワークブック『キース・ヘリングと平和を描こう』を題材にしたトークイベントが行われます。
 本イベントは「すべての子どもに読書の喜びを」を合い言葉に、全国で活動する親子読書地域文庫全国連絡会の2年ごとの「全国交流集会」の一環として開催されます。学芸員によるトークでは、『キース・ヘリングと平和を描こう』に掲載されるヘリングによる「平和」や「人権」をテーマにした実践を紹介するとともに、スライドを用いた対話型鑑賞や制作を通して、ヘリングのメッセージを紐解きます。
 ヘリングの活動や作品への理解を深めるとともに、今日を生きる私たちが「平和」についてどのように考え、どのような行動を起こせるのかを見つめ直す機会となることを願い、親子読書地域文庫全国連絡会の会員に限らず、どなたでもご参加いただける催しです。

【開催概要】
親子読書地域文庫全国連絡会 第25回全国交流集会
日程:2025年10月4日(土) 、分科会13:00~16:00(予定)
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟1階101・102号室ほか
住所:〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1
主催:親子読書地域文庫全国連絡会
参加費:親子読書地域文庫全国連絡会会員・一般1,000円(18歳以下無料)

※詳細・最新情報は、親子読書地域文庫全国連絡会HPをご覧ください。
https://www.oyatiren.info/

近年の当館の平和と自由の実現に向けた取り組み例

・キース・ヘリング、幻となった広島での壁画 1988年に訪問「涙が止まらない」 学芸員ら証言や資料集め進める(中国新聞)
 https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/417092
・ワークブック『キース・ヘリングと平和をえがこう』刊行
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000022359.html
・旧日本銀行広島支店で開催した展示・ワークショップイベント「キース・ヘリングが見た広島」
 https://2024exhibition.nakamura-haring.com/bojhiroshima2024
・第16回中村キース・ヘリング美術館国際児童絵画コンクール関連企画《シティキッズ自由について語る》再現ワークショップ
 https://youtu.be/DSeex7XJ1CQ?si=_Iqravjr29F1aS-y
・第33回多摩市平和展でのワークブック配布イベント
 https://www.nakamura-haring.com/blog/10270/

中村キース・ヘリング美術館について



 2007年4月、当館はニューヨークを拠点に活躍したアーティスト、キース・ヘリングを紹介する世界で唯一の美術館として、八ヶ岳の麓に位臨する小淵沢に開館しました。コレクターであり館長を務める中村和男によって蒐集されたおよそ300点の作品のほか、記録写真や映像、生前に制作されたグッズなど700点以上の資料を収蔵。国際的建築家である北川原温により設計された建築は、傾斜した地形に沿って「闇から希望へ」というテーマのもとにキース・ヘリングの作品を体感できる場であり、毎年異なるテーマによるコレクション展や現代を代表するアーティストを迎えての企画展などを開催し国内外から多くの来館者を迎えています。
 さらに、当館はコレクションを公開する場としてだけではなく、アートを通して社会に問題提起を行い続けたアーティスト、キース・ヘリングの作品と遺志を引き継いだ活動を行うことを目標に、国際児童絵画コンクールの開催やHIV/エイズや感染症、SDGsやLGBTQ+に関すること、戦争と平和や環境問題についての啓発活動を展示やイベント、YouTubeやインスタグラムを活用したweb上での発信などさまざまな形で行い続けています。




公式サイト:https://www.nakamura-haring.com
Instagram:https://www.instagram.com/thekeithharingmuseum
Facebook:https://www.facebook.com/nakamuraharing
X:https://twitter.com/nakamura_haring

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