富士スピードウェイ(静岡県小山町)は9月1日、2018年度の「スーパー耐久シリーズ富士大会」を24時間耐久レースとする計画を発表した。
「耐久の富士」として、かねて耐久レースに力を入れているという富士スピードウェイ。10月の「世界耐久選手権富士6時間レース」や、「SUPER GT500Km レース」「スーパー耐久 富士SUPER TEC」の長時間化、12月に開催する「GOODYEAR Vitz & 86/BRZ Dream Cup(6Hレース)」など数々の耐久レースを開催している。
レース名は「富士SUPER TEC 24時間レース」で、6月上旬の開催を目標に調整を進めるという。「耐久の富士」を象徴するレースとして、また「世界に発信できる日本の耐久レース」として、地元小山町、御殿場市、裾野市と調整を行いながら準備を進めていく予定で、日程や参加車両規定に関する発表はJAF、STOなどと協議して決めていくという。
富士スピードウェイでの24時間レースは今までに、1967(昭和42)年4月と1968(昭和43)年3月に2回開催。第1回大会は日本初の24時間レースとして細谷四方洋・大坪善男組の「トヨタ2000GT」が勝利を飾っている。それ以降は、日本での24時間レースは、スーパー耐久シリーズの一戦として、北海道の十勝スピードウェイで1994年~2008年に15回開催。同サーキットでは50年ぶりで、スーパー耐久シリーズの24時間レース開催は10年ぶりとなる。
世界の4輪での24時間レースは、「世界三大耐久レース」として、フランス「ル・マン」、アメリカ「デイトナ」、ベルギー「スパ・フランコルシャン」が有名で、近年はドイツのニュルブルクリンクで行われる24時間レースにも多くの日本人エントラントが参加し注目を集めているという。
いずれの世界大会も40年以上続く歴史と伝統のある大会で、世界的認知度も高い。富士24時間レースが日本開催の耐久レースとしてグローバルに認知されていくことを期待して、今回の開催となったという。