秩父宮記念公園で「平安朝に想いを寄せて 束帯・十二単展示とつるし雛展」

「十二単 平安朝公家女房唐衣裳装束姿」(左)、「平安朝 公卿束帯姿」(右)

「十二単 平安朝公家女房唐衣裳装束姿」(左)、「平安朝 公卿束帯姿」(右)

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 秩父宮記念公園(静岡県御殿場市東田中)で2月19日、冬の特別企画展「平安朝に想(おも)いを寄せて 束帯・十二単展示とつるし雛展」が始まる。

つるし雛

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 会場では期間中、「平安朝 公卿束帯姿」「十二単 平安朝公家女房唐衣裳装束姿」を展示するほか、土曜・日曜には専門スタッフが解説を行う。2月19日は十二単着付け実演を行う。

 束帯は平安時代から天皇をはじめ文武百官が調停の諸公事に着用した正装で、構成や形態上に若干の変化はあるが、以来千年の伝統を持つ最高の儀礼服。

 十二単は、平安時代の中期に完成した女房装束の儀服で、成人女性の正装。宮中などの公の場所で晴れの装いとして着用され、現在では御即位の大礼の儀、皇族妃のご成婚の儀に使われる。

 「つるし雛」は、記念館御寝所、母屋炉の間・奥の間に展示する。静岡県は古くからひな人形に使う木工細工が盛んで、江戸時代後期からひな人形の代わりに飾られる「つるし飾り」が作られるようになった。当時はひな人形は高価であったため、購入できない人たちは少しずつ布の切れ端で人形を作り持ち寄って飾ったのが「つるし飾り」の始まりだという。

 期間中、売店では組ひもで作るアクセサリーを販売する。「うぐいす亭」では2月18日~3月5日、大田屋製菓店和菓子職人が作る「ひなまつり 和菓子セット」(500円)を用意する。

 同園担当者は「平安時代から現在の皇室へと続く宮廷衣装『束帯』及び『十二単』を展示する。つるしびな展も行い、いつもとは違う華やかな雰囲気をお楽しみいただければ」と来場を呼び掛ける。

 営業時間は9時~16時30分。2月20日休園。3月5日まで。

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