富士市は、海抜0メートルの田子の浦港付近から富士山頂までの「富士登山ルート3776」を策定し、6月22日、記念イベントの「プレウォーク」を開催する。
同市には以前から、人々が海岸で身を清めて富士山に登ったという言い伝えがあり、古くからの伝統を発信したいと策定した。駿河湾と富士山をブランド化する狙いもある。
ルートの全長は約42キロ。起点は、「田子の浦みなと公園」と「鈴川の富士塚」の2カ所。「左富士」、「よもぎ湯」を通り、自然休養林から富士宮登山道6合目に抜け山頂を目指す。全ルートを徒歩で行く場合、1日あたり12~13キロをめどに歩き、3泊4日ほどかかるという。
今後は、道路の歩道や路側帯にルートマークを71カ所設置する予定。
富士市、富士山・シティプロモーション推進室の大道さんは「富士市の魅力は、駿河湾と富士山が両方あること。ゼロから山頂まで登れるルートは珍しい。簡単ではないが、豊かな景色を安全に楽しみながらチャレンジしていただければ」と呼び掛ける。
6月22日に実施するプレウォークは12日が締め切り。定員20人のところ既に50人を超える応募があり、抽選となる。田子の浦みなと公園から富士山スカイライン旧料金所までの約12キロをバスと併用して歩く。開催時間は8時30分~16時15分(予定)。参加無料。