吉原中央カルチャーセンターが9月24日と10月1日、吉原商店街(静岡県富士市)でイベントを開催する。
商店街から4店の店主が参加して県外のアーティストとチームを組み、街歩きツアーとトークイベントを行う。イベントで見聞きした物事を元にアーティストたちが、店主を主役にした作品を制作する。作品は来年1月に同商店街で展示。完成までの過程を記録した冊子の発行も予定している。
9月24日は、セレクトショップ「FOX」店主の小林雅章さん、スパイス料理・焼き菓子店「色男とチャイコ」が、10月1日は居酒屋「創作酒肴 雪月花」の千文さん、富士山専門ギフトショップ「東海道表富士」の西川卯一さんが、街歩きツアーのガイドを務める。ツアー後は、店主とアーティストによるトークイベントを行う。共に参加無料。
「吉原中央カルチャーセンター」スタッフのたきせあやえさんは「吉原商店街はニッチだがファンがいて、県外からも人が訪れる場所。色濃い魅力を持つ個人店が多くある。あえてなじみのない県外のアーティストがユニークな視点で作品にすることで、商店街の魅力を再発見できるのでは」と話す。
FOX店主の小林さんは「通勤途中で目に入る田宿川や、休憩中に自転車で通る路地裏など、いわゆる王道ではない、自分ならではの地元愛がふくらむ場所を紹介できたら」と話す。
小林さんとチームを組むアーティストの郡司淳史さんは「吉原商店街の魅力は人だと感じている。外の視点からなぜすてきなのかを読み解いて、それを作品としてどんな形で伝えるか考えている。楽しみにしていてほしい」と笑顔を見せる。