富士市の子どもたちが地域の情報誌を作る「コロマガふじ」の第2期ライター講座が7月14日、伝法まちづくりセンター(静岡県富士市)で行われた。
「コロマガふじ」は昨年に始まったプロジェクト。地元の小中学生が地元を取材し、イラストを描き、写真を撮って制作する地域情報誌をを通して地域の魅力を発信する「こどもローカルマガジンプロジェクト」の富士市版で、情報誌のタイトルは子どもたちから出された案から、「FUJIRA(ふじら)」になった。今年は「サイエンス」をテーマに富士市の企業や商店を取材する。
この日は静岡新聞社富士市局長の宮城徹記者を講師に招き、ライター講座を開催。講座には市内の小学4年生から中学2年生までの20人が参加。1期生のメンバーもサポートに入った。
講座では、新聞記事の仕組みや記者の一日のスケジュール、取材や記事の書き方のポイントなどを宮城記者が解説。子どもたちは実際に新聞を広げて記事にある見出しや文章などを見ながら、記事の仕組みについて学んだり、「興味のある職業とその人たちのすごいところ」などのお題を出され、作文して発表したりしていた。
受講した小学5年生の女子児童は「原稿を書く手順や記者の一日など、初めて聞く話がたくさんでおもしろかった」と笑顔を見せていた。
同プロジェクト代表の花田ミナさんは、「地域の人を取材することが、地域の職業を知り、将来の選択肢を増やすきっかけになればうれしい。今回のテーマ『サイエンス』では、自分たちの身近にあるものに地元の企業や人が関わっていることを知ってもらう機会になれば」と話す。
情報誌の発行は来年2月を予定しており、完成発表会も行う。