静岡県が6月1日、富士山世界文化遺産登録10周年を記念して、富士山保全協力者証を木札ストラップにリニューアルする。
富士山保全協力金の協力者に配布している富士山保全協力者証。静岡県は2014(平成26)年度から富士山保全協力金の活動を行っており、富士山の開山期間中、5合目から先に立ち入る来訪者を対象に1人当たり基本1,000円を任意で集めている。
協力金は、富士山の環境保全や、登山者の安全対策のために集めており、トイレの改修、外来植物侵入防止対策、植生モニタリング調査、下山道整備など富士山5合目以上で行う事業に活用している。
富士山保全協力者証について、静岡県富士山世界遺産課長の大石正幸さんは「昨年まで、富士山に関する美術品をデザインした缶バッジを協力者証として配付し大勢の人に親しんでもらっていた」と話す。
リニューアルした富士山保全協力者証の木札の表面には10周年記念ロゴを施す。ストラップの色は、道間違い防止に役立つように、各登山道の標識の色に合わせている。
大石課長は「環境への配慮も考え、協力者証には富士山麓で育った『富士ヒノキ』を使う。多くの人に手にしてもらいたい」と話す。「富士登山にお越しの際は、安全に十分ご配慮いただきながら、世界遺産富士山の価値を体感してもらいたい」と呼びかける。
受け付けはインターネット、コンビニ、静岡県側の各登山口付近で行う。9月10日まで。