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富士市で「メタバースオフィス」体験会 新しいリモートワークの形提案

メタバース上に立つ小澤さん(右)と佐々木さん

メタバース上に立つ小澤さん(右)と佐々木さん

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 コワーキングスペース「富士市WORX」(静岡県富士市)で3月29日、メタバースオフィス体験会が開催された。主催は「ジンザイ」(静岡市)。

メタバース上でインタビューする風景

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 静岡県内の企業を対象に広報支援を手がける「ジンザイ」では2020年1月から、メタバース(コンピューター上の仮想空間)にオフィスを構え、特定の曜日以外の出勤を全てリモート出勤にし、それ以外の日の打ち合わせは全てメタバース空間で行っているという。

 メタバース活用への理解を深めてもらおうと企画したこの日の体験会では、同社スタッフの小澤かおりさんを中心に、榊原昌哉社長なども出席。メタバースを通じた会社説明会なども行った。

 小澤さんは「身体障がい者や育児・介護で通勤が困難な就労者世代の人材活用と、場所にとらわれない働き型を提案したい。当社は地方にある会社だが、優秀な人材を適切な価値で働いてもらいたいと思いメタバース人材の採用を行っている」と話す。

 メタバース人材として働くメキシコ在住の日本人女性スタッフは「大学の勉強をきっかけにメキシコに興味を持ち、4年ほど前からメキシコで日本人向けの情報誌の編集を行い、メキシコに住んでいる。しかしコロナ禍で仕事は激減し、現地でのアルバイトでは経済状況の格差で、メキシコで1日労働していても1,500円程度にしかならない。ジンザイのメタバース採用のおかげで、現地での仕事が終わった後に活動できるので、給料も現地より良く、自分のスキルが生かせている」と話す。

 同社では現在、国内社員を対象に週1日の出社日を設けてコミュニケーションを図っているという。榊原社長は「毎日顔を合わせているとストレスがたまってしまうが、週に一度の出社であればお互いの『会いたい』という気持ちが増え、コミュニケーションも活性化する。今後も静岡の人材解決手段の一つとして、メタバースを活用していきたい」と話す。

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