「子どもの権利川柳コンテスト・動画コンクール」の表彰式が10月25日、富士市役所(富士市永田町)市長室で行われた。
同コンテストは来年4月の「子どもの権利条例」施行に当たり富士市が開催。市民の子どもの権利の啓発を促す。今年初となるコンテストには未就学児から高校生まで、川柳147点・動画16本の応募があった。
同企画を担当した福祉こども部こども未来課の鈴木博之さんは「子どもの権利のアピールは、いきなりでは難しい。子どもの目線から詠んだ川柳を応募することで知ってもらいたいと思い開催した」と話す。
受賞作はそれぞれ3作品で、川柳には「比べたがる 母は成績 僕こづかい」などユニークな作品もあり、幅広い年代が子どもの権利について詠んだ作品が集まった。富士第一小学校1年の渡邊栄人君が詠んだ「しかるとき きらいになるの ぼくのこと」がグランプリに輝いた。
同作品について、渡邊君は「両親に叱られたときの気持ちを作品にした。叱られるのは自分のことを好きだからだ」と叱られる理由を分析し、作品にしたという。
今後について、鈴木さんは「来年4月の施行がゴールでない。条例を広く人々に知ってもらいたい。今後は大人に向けた啓発活動も行っていければ」と話す。