富士山ワイナリー(静岡県富士宮市)が9月、「Shizen Sparkling Koshu2017」の販売を始めた。
100%甲州ブドウで造られる同ワイン。果皮由来の苦みを避けるため優しく圧搾し、酵素との接触を最小限に抑えることで甲州種の果実味を引き立てた。「日本食の繊細な味わいにマッチするフレッシュで生き生きとしたアロマと風味を引き出した」という。最低でも2年間の瓶内熟成を経て造られる。2015(平成27)年から醸造が始まった「スパークリング甲州」の3つ目の商品。
富士山ワイナリーはワイン用ブドウの生育に適した畑を探し、全国20カ所で30年以上の研究の結果、富士宮市に最適な場所を見つけワイン造りを始めた。2007(平成19)年12月には甲州種で作ったワインがEU輸出認定第1号になり、翌年1月、日本で初めて国産ワインをEUへ輸出した。
3年に1度開催される全日本最優秀ソムリエコンクールでの優勝経験を持つ「Shizen Sparkling Koshu」のアンバサダー阿部誠さんは「日本の春夏秋冬に合わせて楽しめるスパークリングワインで、2017年は果実味と酸味のバランスが非常に取れている。季節の食材、料理と合わせて楽しんでもらえれば」と話す。
価格は5,500円。富士山ワイナリーのオンラインショップで購入できる。