キリンディスティラリー(御殿場市)が製造している「キリン シングルグレーンウイスキー富士」が4月14日、日本ガラスびん協会が主催する「第17回ガラスびんアワード」で優秀賞を受賞した。
「キリン シングルグレーンウイスキー富士」は、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所のグレーンウイスキー原酒のみを使い、香味タイプの異なる3種類のグレーンウイスキー原酒を組み合わせ、それぞれの香味特長を生かした味わいに仕上げている。2020年4月に飲食店で発売し、今年2月に全国の量販店で発売開始した。
今回受賞したガラス瓶の底に施された富士山のデザインは、2005(平成17)年に発売した「富士山麓」で初めて採用したガラス瓶の底部に厚みを持たせた成形技術を活用し、「富士山麓」のブランドイメージを形成した。
同社は、「ガラス瓶の持つ美しさや重厚感、高級感という利点を活用した、情緒的価値を引き出す技術開発にも力を入れている」という。中でもジャパニーズウイスキーブランドでは、ウイスキーの価値をより高めるため、「視覚に訴える加飾技術の開発に力を入れてきた」とも。
受賞理由は、「ウイスキーボトルらしいシンプルなシルエットのガラス瓶の底に施された、富士山がウイスキーの琥珀(こはく)色に反射して美しい」「視覚的な楽しみがあり、贈り物としても気品漂うぜいたくな商品」という審査員の評価だったという。同アワードでの受賞は、同社の洋酒で初となる。