富士宮市は現在、「ふじのみやを歩こう(世界遺産富士山編)」として市ウェブサイトで世界遺産富士山をテーマにした市内のウオーキングマップを掲載している。
富士の巻狩りで源頼朝が馬からおりたところといわれる「狩宿の下馬桜」
「もう一度地元に目を向けていただいて、世界遺産のあるまちの魅力を知ってもらいたい」という思いから始まった同企画。富士宮市の広報紙「広報ふじのみや」で7月から実施している世界遺産富士山構成資産特集との連動企画で、市富士山世界遺産課と情報発信課が協力して作成した。
「広報ふじのみや」では7月号で山宮浅間神社、9月号で村山浅間神社、11月号で人穴富士講遺跡、1月号で白糸ノ滝を特集した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響から外出自粛や旅行自粛をする人が増加する傾向がある中、個人でのウオーキングは感染リスクが低く、実際に世界遺産富士山に関わる道を歩いてもらい体験しながら学んでもらおうとそれぞれの特集に同企画を取り入れた。「富士宮市民向けの広報紙企画だが、内容は市外の方にも楽しんでいただけるものになっている」という。
掲載しているウオーキングマップは「広報ふじのみや」で特集した山宮浅間神社、村山浅間神社、人穴富士講遺跡、白糸ノ滝の4種類。同企画をより楽しめるように作ったオリジナルマップで関連した史跡を中心に実際に歩き、世界遺産にクローズアップした。富士宮市の文化財を巡るウオーキングコース「歩く博物館」を参考に地元にある見どころを取り入れた。
市世界遺産化の池田浩樹さんは「自分自身でも実際に歩いてみたが、汗をかきながら空気を感じ自分の足で世界遺産富士山を巡ることで、より一層神聖な気持ちを味わうことができた。どこもお薦めだが、一番最近歩いた『白糸ノ滝』はその景観も美しく、世界遺産構成資産にあるだけでなく、周辺の富士の巻狩りにまつわる歴史的な史跡などもあり、楽しみ方がたくさんある。ぜひ特集とあわせてご覧いただき世界遺産富士山を体感していただければ」と話す。
マップはウェブサイトからPDFファイルでダウンロードできるほか、マップ入りの特集冊子を富士宮市役所3階富士山世界遺産課窓口、山宮浅間神社案内所、村山浅間神社案内所、人穴富士講遺跡案内所、イオンモール富士宮2階の展示スペース(フードコート側出入口近く)、富士市にある富士山かぐや姫ミュージアムで配布する。