富士市にある「新環境クリーンセンター」が10月、本格稼働を開始した。
2017(平成29)年7月に建設工事が始まり、今年6月に工場練部分が完成した同施設。燃えるごみを受け入れる市内唯一のごみ処理施設で、7月からはごみを搬入し試運転を行ってきた。
基本理念を「安全と安心を約束する資源循環パーク」としている同施設は、一般可燃ごみを焼却する工場練と持ち込みごみの選別・保管を行う資源回収練のほか、「訪れた市民が地域との交流やパークとしての機能に触れ、再び訪れたいと感じる親しみと快適性にあふれた空間として地域の融和を図る」ことを目的に、循環啓発練や森林環境創造ゾーン、野外啓発ゾーンなどを備える。
循環啓発練はごみの焼却により発生する熱エネルギーを有効活用したさまざまなお風呂が楽しめる大浴場と大広間、食事処などを備えた「ふじかぐやの湯」や、製紙業が盛んな「紙のまち」にちなみ、新聞紙で作るアートオブジェや環境に関する展示、修理工房で再生した家具などを展示する展示室コーナー、リサイクル工作や環境、3Rに関する講座・ワークショップを行う修理再生室、環境に配慮した調理教室などを行う食材再生室を備える「ふじさんエコトピア」を設置する。
森林環境創造ゾーンでは自然観察会などの環境学習を行うことができるほか、野外啓発ゾーンでは 菜園や遊具などを用意し、地域の憩いの場となる。
市新環境クリーンセンター建設課の稲川雅文さんは「新環境クリーンセンターは安全・安定・安心なごみ処理を行うことはもちろん、余熱を体験できるお風呂、環境学習や自然観察を楽しめる設備を有するなど、最新のごみ処理施設となっている。富士山から駿河湾までの景色が一望できる5階の展望デッキ・展望ホールもお薦め。多くの市民の皆さまのご利用をお待ちしている」と話す。
「ふじかぐやの湯」開館時間は9時~21時、利用料金は一般=700円、小中学生=350円、未就学児無料。
「ふじさんエコトピア」開館時間は9時~17時、利用料金は展示室=1,500円、修理再生室=350円、食材再生室500円(以上、1時間当たり、市民の環境学習・環境啓発のために利用する場合は全額免除、新型コロナウイルス感染症対策で人数制限あり)。