ネット上で現在、「#おうちで吉原祇園祭」が開催されている。
6月13日・14日に開催を予定しながら新型コロナウイルスの影響により中止となった今年の「吉原祇園祭」。「みんなのお祭りを集めて、ネット上に吉原祇園祭の祝祭空間を作ろう」をテーマに、SNS(フェイスブック・ツイッター・インスタグラム)で吉原祇園祭の写真・動画、思い出・今の気持ちを募集している。
実行委員会代表の内藤佑樹さんは「『東海一の祇園』とも称される吉原祇園祭は、疫病退散のお祭り。氏子(祭り参加者)の中には『こんな時だからこそやるべきだ』という意見もあったが、新型コロナウイルスの先が見えない状況もあり4月に中止の決断をした。吉原祇園祭は吉原っ子にとって、なくてはならないもので、この疫病退散のお祭りをどうにかして絶やさないようにしたいという考えで、お祭りに参加している氏子有志でこの企画を始めた」と話す。
来場者、氏子、露天商、街の飲食店や商店など幅広い人たちが投稿しているという。来場者は、山車やみこしなどお祭り風景の写真や動画を投稿しており、りんご飴やヨーヨーすくいなど露天商で楽しむ写真や、お祭り好きの人による山車研究なども投稿されている。
氏子からは、祭り仲間と撮った写真や、1980年代、昭和初期、大正などの写真が投稿されているという。お店で参加している人たちは、お祭りの時期の商品についての投稿などをしており、「#おうちで吉原祇園祭」に合わせて、割引やオリジナル商品を販売する店も出てきたという。
投稿以外の企画で展開している「太鼓を叩(たた)こう」では、小太鼓の動画に他の人が大太鼓を重ねた動画や、笛を重ねている投稿などが見られ、「おはやしの音が聴けてお祭り気分を味わえる」という。
吉原祇園祭の六社の御朱印をホームページから無料でダウンロードできる「バーチャル御朱印巡り」や、「吉原祇園祭手ぬぐいプレゼント」(6月7日まで)、お祭りに参加している町内会が、ゲリラ的に始めたというお祭り漫画のウェブ連載も展開している。
内藤さんは「眺めているだけでもお祭り気分になれるので、ぜひのぞいてみていただければ。吉原祇園祭に遊びに来たことがある方たちからの投稿もお待ちしている」と呼び掛ける。
投稿募集期間は6月14日まで。