富士山吉田口旅館組合は4月30日、2020年夏山シーズン(7月1日~9月10日)の山小屋の営業を行わないことを決定した。
富士吉田市が4月30日に行った自粛要請に応じ決定。市は新型コロナウイルス感染拡大を未然に防止し安全安心な環境につなげることを目的に要請を行い、同組合は登山者やスタッフの安心安全の観点から決定した。
市ではそのほか、「平地とは比較にならない厳しい環境にある富士山において、救護所の運営や安全を確保できない」とし、富士山八合目富士吉田救護所の今シーズンの開設を中止した。
市は5月1日、山梨県知事に対し富士登山に関連する道路の閉鎖などについて要請を行う。「救護所や山小屋が開設・運営されない状況で登山道が開放された場合、強力に登山自粛の要請を行ったとしても多くの人が入山することが予想され、傷病者が発生しても緊急搬送など登山サポートができなく、登山者の安全が確保できないため」としている。