富士錦酒造(静岡県富士宮市)が7月13日、日本一高い富士山の山頂と日本一深い駿河湾の海底でそれぞれ熟成した純米酒2種のセット「日本一熟成~日本一深く、日本一高く~『海と空』」の販売を始めた。
「日本一熟成 ~日本一深く、日本一高く~」をコンセプトに日本一深い駿河湾の海底と日本一高い富士山山頂の両方でまったく同じお酒を同時期に貯蔵熟成しセットにした同商品。海底で保管されたお酒は常に海流にさらされ揺り動かされることでまろやかに、富士山頂で保管されていたお酒は気温が低く凍ったまま貯蔵されフレッシュな状態のままに、保管状況の違うそれぞれの味わいが存分に楽しめるという。
今年は海底で保管されたお酒は例年より瓶への付着物が多く見られ、富士山山頂に保管されていたお酒は7月になっても山頂に雪が残っていて、例年以上に氷温で保管されていたという。
お酒は静岡県の米を使い、富士山からの伏流水と静岡酵母で仕込み瓶に詰めた純米酒を使用。熟成期間は駿河湾沖海中熟成酒が11月~翌6月、富士山頂越冬熟成酒が9月~翌7月。
富士錦酒造の清信一さんは「このお酒が過ごした一年と共に家族や友達と一年を振り返りながら飲めば会話に花が咲くと思う。時を忘れて目覚めたこのお酒と共にその時間をじっくり味わってほしい」と話す。
価格は720ミリリットル2本セット=1万800円。200本限定。ウェブサイトから購入できる。