オートマチックトランスミッション専門メーカー「ジヤトコ」(静岡県富士市)は6月6日、近隣の田宿川でアユの稚魚の放流を行う。
毎年同社従業員が集めたアルミ缶の売却益でアユの稚魚を購入し、富士市いまいづみ幼稚園の園児と一緒に放流する。地元を流れる田宿川の生態系の保護と、幼稚園児らが環境意識を持った大人になってほしいとの思いから活動を始めたといい、1999(平成11)年の開始以来毎年開催。今年で21回目を迎える。同社の従業員が積極的に参加し、従業員にとっても環境を考えるいい機会になっているという。
今年は5月末までに1200キロを超えるアルミ缶を回収し、その売却益から稚魚330匹を購入。売却益は岳南電車「ジヤトコ前」駅の花壇整備費用などにも充てられる。
車のオートマチックトランスミッションの専門メーカーである同社は、環境負荷低減を実現するためのトランスミッションを開発。地域に愛される企業を目指し環境・教育・福祉の3分野を中心とした社会貢献活動を推進。同行事のほか、富士山の登山ルートの清掃活動やブナの植林、土手の草刈りや花の苗の植え付けなどの活動に取り組んでいる。
放流時間は10時30分~。