KDDI(東京都千代田区)は11月、富士登山の遭難者救助を目的としたモバイル通信ネットワークを活用した山岳用ドローンと、位置情報通知・監視サービス、気象予測システムを活用したドローン山岳救助システムの実証実験に成功したと発表した。
実験は富士山御殿場口5合目で行われ、位置情報デバイスを持つ登山者の遭難を、家族が遭難の可能性に気付き捜索が依頼されたという想定で行われた。気象予測システムを基にドローンが飛べるかどうかの判断や、飛行経路の設定をした後、自律飛行する山岳用ドローンが急行。遭難者を発見し状況を確認した。
登山中の遭難者救助では遭難位置や現場状況の把握が困難なことによる救助に要する時間の長期化、天候不良による救助不可などの課題がある。遭難者の居場所の特定、遭難場所の状況確認を行うことで救助のスピード向上と効率化を図る。
KDDIと御殿場市は「ドローン・IoTなどの先端技術やノウハウを活用し、安心・安全な富士登山の実現や、サービスの共創を推進していく」としている。