静岡県、山梨県はそれぞれ7月の富士山保全協力金の徴収結果を発表した。富士山保全協力金は昨年試験的に両県で10日間の徴収を行い、本年度 から導入となった。料金は1,000円で支払いは任意となる。
静岡県側での徴収金額は約1,591万円。同期間の登山者数の約37%と、昨年度から約半減と低迷した。
山梨県での徴収金額は約4,369万円。同期間の登山者数の約60%の登山者が協力したが、昨年の試験期間を約8%下回る結果となった。
静岡県文化・観光部文化学術局富士山世界遺産課の松浦さんは「今年の22日間と去年の10日で単純な比較はできないと思うが、今年は厳しい状況にあると認識している。いろいろご意見いただく中で、『どこでやってる のかよく分からなかった」「時間を過ぎており、現地で徴収やってなかった』などという声があった。今一度、周知を徹底したい。徴収は原則午前9時から 午後6時まで現地で行っており、閉まっている時は下山後、コンビニやインターネットでの徴収にご協力いただけるように呼び掛けたい」と話す。
山梨県観光部観光資源課の酒井さんは「去年は最盛期で取ったデータであることも影響している。去年は新しい取り組みという事や世界遺産効果もあり、ご協力いただけた。本年度はまだ終わっていないので、今後さらにご協力いただけるように、周知に努めていきたい。海外の方向けに外国語での案内をし、団体旅行では旅行会社にも協力を求めていきたい」と語る。