山梨県富士吉田市は2月、ひばりが丘高校うどん部の「富士吉田市うどん観光大使」としての活動に感謝状を授与したほか、引き続き2017年4月から2年間の任期で大使に任命した。
2015年10月から富士吉田市うどん観光大使としてとして活動し続け、3月をもって任期2年を満了、部をけん引してきた3年生も卒業予定の同部。
富士吉田市のソウルフードである「吉田のうどん」についてより広く周知を図り、その魅力を部のホームページやSNS、フリーペーパーなどで紹介。各地イベントへの参加や、吉田のうどんを使った商品開発なども行い、イメージアップ活動を行ってきた。
「吉田のうどん」は、主に山梨県富士吉田市を含む郡内(ぐんない)地方で食べられている郷土料理。つゆは、しょうゆとみそブレンドのつゆが主流。みそベース、しょうゆベースの店もあるなど、それぞれの店で異なるつゆの味が楽しめるのが特長。麺は、コシの強いねじれ麺でほとんどの店が自家製。具はキャベツが定番で、肉、ニンジン、ネギ、油揚げなどを付け合わせ、肉は馬肉を使うことが多い。ゴマ、さんしょう、唐辛子などで作る薬味「すりだね」は、店により味がさまざまだという。
市は、「うどん部の活動により、富士吉田市の交流人口の拡大や観光振興に大きく貢献して頂いた」と同部の活動に敬意を表し、感謝状と記念品などを贈呈した。
うどん部の顧問である同校教諭の大久保さんは「これまでウェブやフリーペーパーなどで吉田のうどんの情報発信をしてきた。そんな私たちの目標は『讃岐うどんを超える』。部員は少ないが、その分スピード感があるので、これまで以上に富士吉田地域を活性化できるように頑張りたい。将来的には、学生起業、企業化なども検討しながらよりレベルの高い活動を継続していきたいと考えている」と意気込む。